春をささやく魚

透き通る

プラチナ色に

ほんのり桜色。

美しい姿で

春をささやく魚

静かな静かな弥生三月最初の日曜日の朝です。

新型コロナウィルスの感染拡大を受け、

緊急事態宣言が出されたこの週末、我が家も外出を控え、

よく眠りよく語りよく食べ免疫力アップにいそしんでいます。

小脳が覚えていた(笑)「カレーライス」とともに

巣ごもり週末の食卓にのぼったのが今が旬の小魚。

北海道産の「わかさぎの(公魚)」であります。

シシャモなどと同じキュウリウオ科の美しいお魚です。

「公魚」の名前の由来は

江戸時代に霞ヶ浦のわかさぎが幕府に年貢の一部として納められ、

公儀御用漁とされていたことからと言われています。

また「わかさぎ」の語源は「わか=清新」+「さぎ=細魚」で、

「清新な小魚」という意味なんだとか。

旬は冬のお魚ですが、

俳句の世界では「公魚」は春の季語。

ちょうど2月頃産卵のために湖から河川へ流入するために

春の季語に分類されているようです。

春の季語のお魚といえばメバルや鰆がありますし、

にしんも春告げ魚として親しまれていますが

透き通ったプラチナ色にほんのり桜色がのった公魚は、

そっと小さな声で春をささやくお魚、といった感じ。

野宮的歳時記としては「春をささやく魚」に分類♪

華奢な魚体は皮も薄く骨も柔らかいので

丸ごとカリッとフリットにしあげましょう。

新鮮なわかさぎをお醤油と酒と黒胡椒で下味をつけ、

ほんの少しカレー粉を加えた小麦粉をまぶしたら、

オリーブオイルで一気に揚げていきます。

人差し指から中指サイズのわかさぎを

一匹ずつ迅速にオリーブオイルの海で投入。

じゅわぁぁぁ~、みるみる香ばしく揚がっていくわかさぎ軍団。

バチッ!!!おっと~!!!時折、派手な油はねが!

小さな体なのに爆発力?が凄い。

「マトリックス」のようにエビぞりながら(笑)、揚げ方無事終了。

美しいプラチナ色&桜色が香ばしい黄金色に。

「春をささやく魚~わかさぎのフリット」の完成。

さっそく、揚げたてを、パクリ。

カリッ・・・ふわ・・・う~ん、めっちゃ美味しい♪

お醤油と黒胡椒とカレーの風味がわかさぎの旨みを引き立てている。

きりりと冷えた白ワインが・・・すすむ。

歳時記でこんな一句を見つけました。

「わかさぎにほのめく梅の匂いかな (万太郎)」

梅も桜もまだまだの、静かな静かな週末だけど、

香ばしいフリットを味わいながら、春を待つ。

春は、ちゃんと、やってきてくれる。

(写真は)

春を囁く魚

「わかさぎのフリット」。

もうね、お箸が止まらないよ♪