水きって行く魚
銀白色の
太刀のような
美しいしなやかな姿で
穏やかな瀬戸内の海を
水きって行く魚よ
やっぱり、松山は、美味しい♪
昨日の我が家の金曜ごはんは「春の松山祭り」♪
たまたま前日に夕方ワイド番組の生中継で紹介していた
札幌東急の「四国 松山の物産と観光展」を夫婦で観ていて、
松山の瀬戸内グルメにずきゅん!とハートを射抜かれ(笑)、
夫が仕事帰りに色々仕入れてきてくれたのです。
食卓のメインを飾ったのは「太刀魚の天ぷら」。
北海道ではなかなかお目にかかれない温かい海のお魚です。
銀白色の太刀を思わせる美しい姿形がその名がついたとも、
細長い体の頭を上にして泳ぐため「立ち泳ぎする魚」から
太刀魚と呼ばれるようになったとも言われています。
その昔、取材ロケで訪れた福岡の魚市場で始めて対面したのですが、
殺気を感じるほどの(笑)研ぎ澄まされた銀白色の美しい姿に
「まさに、太刀」と見惚れたことを思い出します。
分類上はスズキ系スズキ目サバ亜目タチウオ科タチウオ属で
世界中の亜熱帯、温帯海域で見られる魚だそうです。
日本近海では北海道沿岸から九州南岸に生息するとされますが、
北海道のスーパーのお魚コーナーで太刀魚に出会うことはほぼなく、
漁獲されるのは本州中部より西の温かい海域が中心で、
その中でも漁獲量のトップとなっているのが愛媛県。
美しい銀白色の太刀魚は松山を代表する地魚、なのですね。
さあ、夫がゲットしてきた物産展でも人気の「太刀魚の天ぷら」の登場。
おおお~、しなやかな姿を活かし、細長く揚げられた天ぷら、
一見すると、穴子の天ぷらにも似ています。
販売スタッフのアドバイスに従ってオーブントースターで温め、
カラリといい感じになったところでお皿に盛り付けて、
沖縄の粟国島のマース(お塩)を添えて、いっただっきま~す!
ぱくり・・・サクッと軽い衣・・・ふわり・・・じゅわぁ~・・・美味い!
ふっくら優しい上品な味わいの白身にほどよい脂がのって実に美味。
スズキよりは・・・鱧や穴子に近い味わいがあります。
旅先で何度か塩焼きはいただいたことがありましたが、
太刀魚の天ぷら、これ、相当イケます。ハマる。
太刀魚には鱗がなく、あの美しい銀白色はグアニンとよばれる成分で
この皮にも旨みがあるため、揚げると皮は香ばしく、
身はしっとりと甘くやわらかく、
天ぷら種としてとても優秀な魚なのだそうです。
いやあ、愛媛産太刀魚の天ぷら、極上ですよ、正岡子規さん。
松山は日本を代表する俳人正岡子規の故郷であります。
市内には正岡子規記念博物館があり、
市民が気軽に俳句を投稿できる俳句ポストがあり、
高校生による俳句甲子園が開催されるなど、まさに俳句の街。
食べることが大好きだった正岡子規も
きっと故郷のお魚、太刀魚が大好きだったことでしょう。
こんな一句を詠んでいました。
「太刀魚の水きつていく姿かな」。
穏やかな瀬戸内の春の海を
美しい太刀のような銀白色の体をしならせて
ぐんぐんと水を切って泳ぐ姿が目に浮かんできます。
色々心配事の多い昨今ですが、太刀魚の天ぷらに元気をもらって、
まずは、のんびりと、北国の春を待とう。ね、子規さん♪
(写真は)
松山物産展でゲット
「太刀魚の天ぷら」
小ぶりの太刀魚を三枚おろし、
細長いまま揚げられています。
穴子っぽいけど、太刀魚♪

