萬華ナイトホークス

夜明け前の台北

寝静まった下町の

横断歩道の向こうに

ほっと温かい灯りと湯気が。

萬華ナイトーホークス。

2019秋の台湾食い倒れ旅も最終日の朝を迎えました。

MRT空港線の始発で桃園国際空港へ向かう前に最後の食い倒れ(笑)。

萬華の定宿ホテルから歩いてすぐの豆漿店でラスト朝ごはんです。

最終日の朝はそこで食べようと計画しておいたのよ。

むふふ、食い倒れプランに抜かりはない。

時刻は午前5時過ぎ。夜明け前の街はまだ眠りの中。

暗い空には星がまたたいています。

昼間は賑やかな下町も人っ子一人歩いていません。

深夜勤務明けか、早朝出勤なのか。

時折、バイクが猛スピードで通り過ぎるくらい。

夜明け前の台北の街、愛すべき街とも今日でお別れかと思うと

なんだか淋しさと切なさで胸がきゅ~んとなる。

ほどなく艋舺大通と西園路二段との交差点にやってきました。

その・・・横断歩道の向こうに・・・旅人は見た。

「ナイトホークス」だ。

深夜のNYのダイナーにいる人々を描いた、

エドワード・ホッパーの1942年の作品「ナイトホークス」。

カウンターに座る3人の客と給仕をするボーイが1人、

店内からこぼれ出る光が都会の夜の闇を浮かび上がらせる

映画のワンシーンのような印象的な絵画と重なる光景が

夜明け前の萬華の街の一角に出現していたのです。

まだ目覚める前の真っ暗な街の中、

横断歩道の向こうに温かい灯りと湯気が見える。

そこには・・・温かい食べ物と・・・人が・・・いる。

最終日センチメンタル症候群に陥っていた旅人の心に

それはそれは沁みいる光景なのでした。

お店の名前は「達人豆漿大王」。

24時間営業の豆漿店と呼ばれる台湾の朝ごはん専門店。

朝早くから働く人、夜通し仕事をする人、早朝便に乗る旅人にも

いつでも温かい灯りと湯気で出迎えてくれる都会のオアシスですね。

「ナイトホークス」とは「夜鷹」=「夜更かしをする人々」という意味。

横断歩道の向こうの光景はまさに「萬華ナイトホークス」。

エドワード・ホッパーなら、この夜明け前の台北を

どんな風に描いただろうか、なんて妄想をしながら、

真っ暗な横断歩道を渡るのでありました。

お腹にやさしい豆漿(豆乳)から焼餅、包子、蛋餅、麺に小籠包まで

世界一美味しい台湾式朝食を気軽に味わえるコスパ抜群の豆漿店。

さあ、台湾滞在最後の食い倒れだぁ~♪

萬華ナイトーホークスの美味朝食のお話は明日へと続く~。

(写真)

夜明け前の台北。

横断歩道の向こうの

温かい灯りと湯気よ。

萬華ナイトーホークス

「達人豆漿大王」。