盛さんと小籠包

共に夢をみて

離れ離れになった

故郷の友よ。

君との再会を願って。

盛さんと小籠包

2019秋の台湾食い倒れ旅の3日目は台北街歩き&プチ郊外トリップ。

朝から台北で最も歴史のある門前町「萬華=艋舺(モンガ)を散策後は

ホテル直結の台湾鐡道(台鐡)萬華駅からローカル電車で30分、

清代から続く台湾最大の陶磁器の街「鴬歌(Yingge=インゴー)」へ。

100軒以上の陶磁器店などが並ぶ「鴬歌陶瓷老街」で器クルージング、

客家花柄の茶器や安達窯の美しい青磁のティーポットをゲット。

可愛いキュートな普段使いの器からとっておきのマスターピースまで

陶器、磁器、茶器に美術工芸品までお宝だらけの「台湾の景徳鎮」、

もう鴬歌陶瓷老街、いくら時間があっても足りません(笑)。

お昼ごはんも忘れて歩き回っていましたが、さすがにお腹ぺこぺこ。

そうだ、もう一つの旅のミッションは「食い倒れ」だったと、

我に返ったとたんに、猛烈に小籠包が食べたくなった(笑)。

というわけで、台湾版やちむんの里「鴬歌」再訪を心に誓って、

再び台鐡のローカル電車(区間號)に乗って30分、台北へと戻ります。

「さ~て、どこの小籠包にしようっかな~♪」

電車内で小籠包のお店情報をチェックしたところ、ガ~ン・・・!

台北に到着する頃には主だった小籠包店はランチタイム終了・・・(泣)。

うっそぉ~、もうお腹も心も頭も、小籠包でいっぱいなのに~(涙)

半泣きになりながらも、食いしん坊な旅人はあきらめない。

スマホにガイドブック、もう一度よ~く調べてみると・・・

あったー!通しでお店が開いている救世主のような小籠包店が!

「盛園絲瓜小籠湯包(シャンユェンスーグゥーシャオロンタンパオ)」。

そうそう、「絲瓜(ヘチマ)」小籠包が有名な人気店だ!

決めた、このお店へGO!

台北車站(駅)からMRTに乗り継いでも行けますが、

腹ペコ旅人は駅前に並ぶ黄色いタクシーに乗っちゃいました。

ほどなく中正紀念堂の東側にあたる杭州南路と愛国東路の交差点近くに

赤が基調の外観も華やかな「盛園絲瓜小籠湯包」に到着。

おっと~、もう午後2時過ぎだというのに・・・まだ行列が・・・。

さすが人気店。

レトロな店内は地元客で満員御礼、さらに5,6組が並んでいますが、

けっこう広い店内、お昼どきも過ぎているし、そう待たずに済みそう。

案内役のお店の女性に人数を伝えて庭園風のベンチで待ちましょう。

中正紀念堂の敷地に沿って大通りから奥まった場所にあるので

お店前での順番待ちも苦になりませんね♪

この「盛園絲瓜小籠湯包」の始まりは「盛園点心」なる朝ごはん屋さん。

初代が中国山東省から台湾へ渡ってきた際に一緒にやってきた友人、

「盛さん」と離れ離れになってしまいました。苦労して働きながら、

ようやく朝ごはん屋を開けるようになった時、

いつか盛さんが自分を訪ねて来る日を夢見て「盛園」と名付けたのです。

やがて月日は流れたある日、盛さんのお子さんらしき人が

盛園を訪ねてきたのだそうです。

なんて・・・いいお話でしょう。盛さんと小籠包。

共に夢を見て台湾へ渡り、離れ離れになった故郷の友を忘れずに、

再会を願って、その友の名をつけた「盛園絲瓜小籠湯包」。

現在は三代目がその味と心を引き継ぎ、

地元のお客さんたちに愛される人気店として繁盛しているのでした。

へちま小籠包の元祖である「盛園絲瓜小籠湯包」。

店舗は台北市内のこの一軒のみ、海外進出もしていません。

だから、名物が食べたったら、

ここ、杭州南路2段25卷まで足を運ぶべし♪

噂の絲瓜小籠包はいかに?

明日へと続きます。

(写真は)

「盛園絲瓜小籠湯包」前にて

小さな朝ごはん屋さんから

今は華やかな外観に。

地元度120%の味自慢のお店。