台湾おいなりさん

初めてなのに

懐かしい

じんわり

台湾おいなりさん♪

2019秋の台湾食い倒れ旅4日目リポート。

朝から台北最古の街「萬華=艋舺」をディープに深堀り街歩き。

古蹟「萬華林宅」=世界一美しいスタバ「星巴克艋舺門市」や

台北発祥の地で人々を守り続けてきた「艋舺青山宮」などを訪ね、

淡水河の交易で栄えたオールド台北の歴史を再認識。

さらに淡水河の河口に開けた歴史ある港町をめざして

MRT(台湾メトロ)淡水信義線に乗って40分、終着駅「淡水」へ。

17世紀にスペイン、オランダが上陸、紅毛城を築き、

19世紀にはイギリスは覇権を握り、領事館を置いた淡水は

水と調和した異国情緒あふれる美しい街並みから

「東洋のヴェネツィア」「台湾のヴェネツィア」」と呼ばれています。

メトロで気軽にヴェネツィア♪なんて最高。

夕陽とご当地グルメと古跡巡りが地元でも人気の観光スポット。

「金色水岸」と名付けられた水辺の美しい景色などを愛でたら、

河沿いから一本内側に伸びるグルメゾーン「淡水老街」を山側へ。

ちょうどお昼どき、お腹もすいてきました~。

淡水でしか食べられない唯一無二のB級グルメ「阿給」を求めて、

中正路の老街出口から急な勾配の坂道をずんずん上っていきます。

地元度100%の住宅街、真理街の坂道の途中に・・・

あった!「阿給」の看板!

ん?・・・しかも・・・三店!!!

「阿給」=アーゲイ=アゲ=揚げ。

油揚げに春雨などの具を詰め淡水ならではの小吃で、

日本の「揚げ」が由来となっている台湾ローカルグルメ。

他の街ではほとんど見かけることのないレア度の高い「阿給」。

しかし、知らなかった、まさかの三店両隣とは(笑)

「三姉妹阿給」「淡水老牌阿給」「淡水文化阿給」。

急な坂道に三つの阿給のお店が並んでいる。

名前は違えど、どこも扉を開け放ったオープンな店構え、

厨房丸見えの庶民的な食堂といった雰囲気はまるきり同じ。

どうする?どう味が違うんだ?

小籠包みたいに阿給なんてガイドブックにまず載ってないし(笑)、

お店の前でスマホ検索するのもはばかられるし、

ええ~い、ここはもう、旅人の本能、直感しかない。

まず手前の「三姉妹阿給」。三姉妹だけにベテランのお姉さまたちが

店を仕切っていて、地元のおじいさんがのんびりお茶をすすっている。

う~ん、肝心の阿給が確認できないなぁ。ちょっと暇そう?

次にお隣の「淡水老牌阿給」。

おおお~、こちらはほぼ満席、地元客が熱々の何かを頬張っている。

しかも次から次へとテイクアウトしていくお客さんが途切れない。

そのお隣の「淡水文化阿給」のそこそこ賑わっていましたが、

この時間、一番地元客が詰め掛けていた「老牌」に決めた!

せっせと忙しく接客中だったお姉さんが、にこっと笑って

ささっと開いていた奥のテーブルの案内してくれます。

テーブルの注文票をささって見て「阿給」と「魚丸湯」を指さす。

「辣?」辛いソース足す?と聞かれましたが、とりあえず遠慮しておく。

あとは、待つだけ。

と、あっという間に、お待ちかね「阿給」がやってきた!

おおお~!これは・・・まさに・・・揚げ!

ソフトボールくらいの巨大なおいなりさん状の阿給が

オレンジ色のお皿の上でほかほか湯気をあげている。

「ホントに、揚げだ~」と思わず声に出して感激していると、

近くの地元のおじさんが「アゲ!アゲ!」と、

それは嬉しそうに満面の笑顔で自分のお皿を指さしてきました。

こちらも「揚げ、揚げ」と返すと、また、おじさんも「アゲ、アゲ」。

日台お揚げ交流、なんか、めちゃ、楽しい♪

では、いざ、おじさんご推薦のアゲ「阿給」を実食。

デカいおいなりさん風をお箸で二つに割ると・・・

ほっかほっか、さらに湯気を揚げる春雨がこぼれだす。

さっそくパクリ!・・・・これは・・・懐かしい・・・。

ほのかに台湾らしいエキゾチックさを秘めた・・・

・・・これは・・・春雨入りのおでん風おいなりさん。

じゅんとお出しの沁みた厚揚げ風の油揚げと

太めの春雨ととろりとかかったほのかに甘いソース。

なんとも優しい味つけに、ほっとする。

はじめてなのに、懐かしい。

阿給のルーツは油揚げに具を詰める日本の調理法から

余った春雨などの食材を詰めたことにあるらしい。

誕生は戦後らしく、比較的歴史は新しいようですが、

日本の「もったいない」が淡水名物誕生のきっかけだったのね。

材料は油揚げと春雨だから

カロリーや糖質も気にならないヘルシーグルメ。

それでいて、一個でもボリューム満点。

小腹が減った時なんかもちょうどいいなぁ。

日本のコンビニで売ったらウケるような気もするなぁ。

大きな蒸し器でもうもうと蒸し揚がる阿給。

とろりとソースをかけてビニール袋に入れて、

近所の学生やおじさん、おばさんが次から次へと買っていく。

淡水のお昼は、阿給がお約束、なのねぇ。

東洋のヴェネツィアの

レアな名物グルメ。

「阿給」。

台湾おいなりさん。

(写真は)

「淡水老牌阿給」の

台湾おいなりさん「阿給」

見た目は地味ですが、

タダモノではない♪