雨の台北度小月

台北は

やはり雨だった。

漁に出られない

こんな夜こそ

度小月へ。

2019秋の台湾食い倒れ旅の2日目は古都台南へ日帰り旅を決行。

雨の台北を逃れて台湾の新幹線「高鐵」で一気に南下、

北回帰線を超えた熱帯の「台湾の京都」で魅惑の食文化を堪能。

日本統治時代の昭和モダンなデパートをリノベした「林百貨」で

最後の台南ショッピングを済ませ、時計を見ると夕方5時近く。

う~ん・・・どうしましょう・・・?

予定では夕食も台南で食い倒れる(笑)つもりでしたが、

お昼前から「葉家小巻米粉」のイカビーフン、「茂雄蝦仁肉圓」で

ぷりぷり蝦入り肉圓(バーワン)、さらに「矮仔蝦仁飯」で

絶品エビご飯に青菜炒めに台湾ビール、昔ながらの「俗俗賣木瓜牛乳」の

恐ろしいほど美味過ぎるパパイヤミルクのはしご旅、

さすがに・・・まだ・・・お腹が減っていない。

台南日帰り旅は台南小吃の鉄板麺で〆ようと思っていたのです。

それは「度小月」の担仔麺。

移り変わる時代とともに台南人の胃袋を満たしてきた台南小吃、

地元の食材をふんだんに利用した安くて美味しい食文化を体現する

シンボリックな老舗が誇る台南ならでは絶品麺であります。

「度」は通り過ぎる、「小月」とは台風で漁に出られない閑散期のことで

「度小月」とは「小月」を乗り越えるという意味。

その昔、漁に出られない時季に台南の漁師が生計をたてるために

「担仔」と呼ばれる天秤棒をかついで売り歩いた小さなお椀の麺が

「度小月」の「担仔麺」の始まり。

長い歴史をもつ古都台南を体現する鉄板小吃、なのですが、

お腹がいっぱいのコンディションでは存分に楽しめない・・・。

どうしよう~、腹ごなしに街歩きを続けるか?

しかし帰りの新幹線の時間が遅くなるしなぁ~、う~んう~ん・・・

とその時、迷う旅人の脳裏に、ある記憶が蘇った!!!

そうだ、「度小月」の支店が、台北にあった!

「鼎泰豊」の行列が有名なグルメ街永康街で「度小月」の看板を見たぞ。

赤い提灯が下がった趣のあるお店の佇まい、しっかり覚えています。

台南まで来て本店スルーも残念ですが、泣く子と満腹には勝てない(笑)。

台南日帰り旅のフィナーレは「台北」の「度小月」で〆よう♪

むふふ、そうすれば新幹線に乗っている1時間45分のうちにお腹がすくはず。

よ~し、善は急げ。昭和モダンな「林百貨」前から

黄色いタクシーで30分ほどで郊外の「高鐵台南站」へ到着。

台北行きの「高鐵」は15分間隔で運行されているので

こんな急なスケジュールの変更にも充分対応できるのが嬉しいところ。

こうした点も日本の新幹線と同じですね~。

午後6時前に台南発のチケットを無事ゲット。

定刻通りに熱帯の眩しい夕陽に照らされたプラットホームに

鮮やかなオレンジ色の「高鐵」の車体が滑り込んできました。

朝に思いたった台南日帰り旅、滞在時間6時間ほどの半日プチトリップでしたが、

「台湾の京都」台南の魅力を存分に楽しむことができました。

南国らしいゆったりと大らかな時間が流れる古都。

時が止まったようなノスタルジックな街並み、

台南でしか食べられない絶品小吃、

街のそこかしこで出会う古跡、史跡、寺廟。

また時間をたっぷりとって路地や迷宮を探訪してみたいな。

さよなら台南。また来るね台南。

最高時速300キロでオレンジ色の高鐵は北回帰線を超えて北上。

快適な車内で時折うとうと睡魔に襲われながら、はっと気づけば台北到着。

夕方のラッシュで大混雑の台北駅構内を泳ぐように移動して

MRT(地下鉄)で「東門」駅へ。階段を上がって地上へ出ると・・・

台北は・・・やはり・・・雨だった。

台風17号の影響がまだ残っているようで

台南は真夏の陽気でしたが、多分台北は一日中雨模様だったらしい。

良かった、天気図に従って旅の予定を変更して大正解だったわぁ。

「東門」駅を出ると永康街の入り口には名物の「鼎泰豊」大行列が。

雨の土曜日の夜も絶賛、繁盛中ですねぇ。

よ~し、いい感じにお腹もすいてきたぞぉ。

有名グルメスポットや人気雑貨店、タピオカドリンク店などが並ぶ

渋谷の街のように賑やかな小雨の永康街をしばらく進んでいくと、

あった!右側に・・・あの趣ある赤い提灯を発見。

「度小月」の台北支店であります!

ノスタルジックな店構えが古都台南の老舗らしい。

さあ、台北で台南日帰り食い倒れ旅を〆ましょう。

台風で漁に出られない漁師さんの暮らしを支えた担仔麺。

雨の台北度小月へ、いざ。

(写真は)

雨の台北。

永康街に佇む「度小月」。

台北で味わう台南小吃はいかに。