葉さんちのおいしいもん

1935年から

ぶれなく

真っ直ぐに

小巻米粉一直線。

葉さんちのおいしいもん。

2019秋の台湾食い倒れ旅の2日目リポート。

台風17号による雨の台北を逃れて、台湾の古都台南へ日帰り旅を決行。

天気図を見て朝に急遽予定変更、台湾の新幹線「高鐵」で1時間45分ほど、

台湾のシリコンバレー「新竹」や日本人土木技師八田與一によって

不毛の大地から豊かな水田地帯に生まれ変わった「嘉南平野」などを

車窓から眺め、北回帰線を超えて、熱帯の青空と太陽がまぶしい台南へ到着。

旅は天気図に従うべし。

郊外の高鐵台南站(駅)から黄色いタクシーで台南市街地へ。

台湾で最も早く開けた台南は鄭成功時代は首都だった古都で、

歴史的価値がある史跡や寺廟が多く「台湾の京都」と呼ばれます。

南国らしいゆったりした雰囲気とノスタルジックな風情ある街並み、

そして台湾グルメのルーツとされる絶品小吃がめじろ押しの食の都。

まずは台南のランドマーク「赤崁楼」を見学した後は、

一路、台南ならではの絶品小吃店が集結するグルメストリート「国華街」へ。

「赤崁楼」のかつての西門から城壁沿いに開けた下町商店街で、

地図の上では決して目立たない800mほどの細い路地に

「小吃」と呼ばれる小碗サイズのローカルフードの実力店が軒を並べています。

折しも土曜日のお昼どき、地元のお洒落な若者や家族連れが

熱帯の太陽も暑さももろともせず、台南グルメ求めて絶賛食べ歩き中。

さあ、日帰り旅人も負けてはいられません。

ルートは府前路二段から国華街グルメストリートを北上するゴールデンコース。

まずは台南小吃食い倒れ、第一番札所(笑)「葉家小巻米粉」へ。

おおお~、聞きしにまさる大行列!!!

Tシャツ姿の若者やベビーカーのファミリーなど地元の人たちが

ざっと見ただけで20人以上が並んでいて、お店の中が良く見えない(笑)。

が、陽に焼けた水色の庇と、その上のピンクの看板には

「葉家小巻米粉 正宗老店於1935年」とあります。

間違いなく、国華街第一番札所(笑)の超人気店だ。

「葉家」とは創業者のファミリーネーム、

「小巻」は台湾語で「スルメイカ」のこと、「米粉」はビーフン、

「正宗老店於1935年」とは1935年創業の由緒正しい老舗ってことで、

つまり、80年以上に渡って先祖代々の味をきちんと守り続けている、

「葉さんちのスルメイカビーフン」葉さんちのおいしいもん、ということ。

朝8時半の開店と同時にお客さんが詰めかけ、午後には売り切れ必至、

台南でしか食べられない、絶品イカビーフン、なのです。

まずは隣の洋品店前まで伸びた行列の最後尾へ並びますが、

ここは小碗サイズの小吃店、メニューは「小巻湯」と「小巻米粉」の二つだけ、

と潔いので、回転は速いようで、列も意外にさくさく進み、

ほどなく人垣で見えなかったお店の前までやってきました。

おおお~、なんと、これは、究極のオープンキッチン♪

一応店内は冷房完備で入口は締まっているのですが、

その横は半屋外になっていて巨大な煙突付きの大鍋にが湯気をあげています。

今にもあふれそうな米粉スープの海から手早くお椀に一人前をすくい、

お隣にスタンバイした茹でたてぷりっぷりの小巻(スルメイカ)を

惜しげなくたっぷり盛り付けられ、次々と運ばれていきます。

どうやら、イカやスープは奥の厨房で仕込まれているらしい。

さっきまであふれそうだった米粉スープの海の喫水線が瞬く間に低くなると、

奥から継ぎ足し部隊がやってきて米粉スープをどかんと追加、

大鍋前の迫力あるお姉さんが、ゆっくりかきまぜ、

また次々とお椀によそい、プリプリ小巻がトッピングされていく。

動きに、オペレーションに無駄がない。完成された陣形だ。

「正宗老店於1935年」の先祖代々伝統の技に見惚れているうちに、

大鍋前のお姉さんに「幾つ?何人?」らしき声をかけられた。

おっと、いつの間にか、順番がきていたのね~。

台南絶品小吃「葉家小巻米粉」、行列に並んでいるのも楽しい時間、

待つのも、行列も台南グルメの美味しさのうち、だね~。

一応閉まっている(笑)入口から、いざ入店。

おおお~半オープンエアでも、ちゃんと店内はエアコンが効いて涼しい♪

10席ほどのテーブルがぎゅっと配置された店内はもちろん満席。

みなさん、満足顔で箸を動かし、レンゲをすくっている。

台南人が心から愛する葉さんちの小巻米粉、

そのお味はいかに?

明日へと続くのだ~♪

(写真は)

台南グルメストリート

「国華街」の超人気店

「葉家小巻米粉」の店頭。

煙突つきのレトロな大鍋が

「正宗老店於1935年」を物語る。