萬華伝統市場

季節の野菜

新鮮な豚肉、鶏肉

飴色に煮込まれたお惣菜。

豆電球に照らされた

萬華伝統市場。

2019秋の台湾食い倒れ旅の3日目は台北街歩き&プチ郊外トリップへ。

まずは萬華の定宿ホテルから徒歩3分の龍山寺で朝のお詣りをすませ、

薬草の香りが漂う漢方ストリート「青草卷」を通り過ぎ、

清代の街路と街並みが奇跡的に残された歴史保存地区「剥皮寮」を散策。

区画内にある「台北市郷土教育センター」の展示もじっくり見学、

淡水河の交易で栄えた「艋舺(モンガ)」=萬華の歴史と重なる

剥皮寮が紡いできた物語などが紹介されていました。

街の歴史を知ると、さらにその街が好きになる。

赤煉瓦の台湾式アーケード「亭子脚」が美しく連なる「剥皮寮」を後に、

のんびり、ぷらぷら、MRT龍山寺駅方向へ歩いていくと、

今度は台北の伝統的市場の歴史を物語る貴重な現役市場が見えてきました。

康定路と三水街の交差点、三水街の東側半分に続く細い一本道、

「東三水街市場」であります。

今回は剥皮寮から近い東側の入り口から入りましたが、

西側の入り口の看板には「新富市場 東三水街市場」と二つの名前が掲げられています。

1935年当時の日本政府が西洋の市場を参考に商店を一カ所に集めて作った

馬蹄型の「新富食料品小売市場」は公設市場のモデルとなりましたが、

現在は市場としての機能は失なわれ、2006年市の古跡に指定され全面リノベーション、

2017年アート・食・文化の発信基地「新富文化市場」に生まれ変わりました。

その新富市場の旧正門と隣り合っているのが「東三水街市場」。

細い一本道に豆電球に照らされた昔ながらの商店が続く現役市場です。

元々は新富市場の周辺で商いをしていたいわば非公認の露店の集まりが

時代の変遷を経て正規の市場として認められた場外市場がそのルーツ。

築地が移転してもその記憶を留め続ける場外市場的な感じかな。

官製市場とは一味違う、人の営みを色濃く残した人情市場。

年末年始の台湾旅の時に偶然、発見して以来のお気に入りスポット。

前回とは反対の東側の入り口からオールド市場の探検スタート。

年季を経たアーケードの両側に肉屋、魚屋、総菜屋、衣料品に雑貨店等々が

都市計画とは全く無縁にアトランダムに軒を連ねる様子がもたまらない。

オレンジ色の豆電球に照らされたす豚肉の塊のお隣に

真っ赤なランジェリーやお徳用パンツが積み重なっていたりする。

いまどきのショッピングセンターではありえないゾーン展開(笑)。

しかし、これこそ、庶民の生活に根差してきた伝統市場だ。

肉も、パンツも、暮らしには欠かせないもんね。

黒い蹄がついたままの豚足、真っ黒な烏骨鶏、飴色のお惣菜、

肉圓や魚丸(魚団子)粽に鶏卷、台湾おこわなどの行列グルメも色々。

買い物籠片手に熱心に品定めするおばちゃんなどほとんどが地元客。

お店の人とのやりとりもエネルギッシュで、ちょっと大阪の下町っぽい。

ただ眺めて歩いているだけで元気になれるような活気に満ちている。

・・・おっと?・・・細い一本道の途中で新富市場の入り口発見。

多分、ここからお洒落にリノベされた「新富文化市場」へ行けるらしいが、

旅人は、お洒落スポットよりも、混沌&歴史に惹かれてしまいます。

前回は気づかず素通りしましたが、今回は確信犯的パス(笑)。

もっともっと、台北で一番古い萬華の素顔の暮らしに触れてみたい。

おおお~青々とした新鮮な野菜が並ぶ八百屋さんも繁盛中。

いいねぇ~、商品棚もない店先はほぼ露店状態。

近隣でとれたらしい台湾野菜を挟んで

売り手と買い手がどっかりしゃがんで絶賛商い中。まさに、市場。

物凄いスピードで街が進化する台北にあって、

日本統治時代から現役で商いを続ける「東三水街市場」は特別な存在。

つい最近も台湾の人気映画監督の長編映画のロケ現場となっています。

美術スタッフがどんなに作りこんでも再現できない時間の厚み、

街に積み重なっている歴史を物語る本物の雰囲気。

セットでは出せないリアルな萬華の暮らしが、ここにあるのです。

あ、台湾産のピーナッツだ。

生、薄皮つき、塩味の煎りピーナツ、軽く揚げたピーナッツ。

お店のおばちゃんが、あれもこれも、次から次へと味見させてくれる。

どれもこれもめっちゃ美味しい、しかもお安い。

嬉しくなって二袋ずつ買っちゃった。

下町の人情市場、那覇の栄町市場にも似ているなぁ。

初めてなのに、懐かしい。今はなき昭和の市場を彷彿とさせます。

あ、魚屋さんだ。どれどれ、今日おおすすめは・・・?

もう萬華っ子気分で豆電球の照らされた店先を覗くと・・・

おっ!?これは・・・???もしかして・・・???

銀色に輝く・・・この魚・・・

もしかして・・・???

あの・・・謎の・・・アレ?

ミステリアスなお魚の話は明日へと続く。

(写真は)

古き良き萬華の伝統市場

「東三水街市場」

露店の面影を残す八百屋さん。

商いの丁丁発止が面白い。