老房子懐古散歩
清代の面影を残す
古き良き建物が並ぶ
ノスタルジックな路地。
穏やかにゆったりと
老房子懐古散歩。
2019秋の台湾食い倒れ旅の2日目は古都台南へ日帰り旅。
台湾の新幹線「高鐵」に乗って一気に南下、北回帰線を超えて
1時間45分で熱帯の太陽がまぶしい「台湾の京都」台南へ到着。
郊外の高鐵台南站から黄色いタクシーで市街中心地へ向かい、
台南のシンボル「赤崁城」で激動の歴史を体感した後は、
食の都、台南絶品小吃食べ歩きの旅へ出発。
美味しい小吃店が集結するグルメストリート「国華街」で
「葉家小巻米粉」「茂雄蝦仁肉圓」「矮仔成蝦仁飯」と
台南ならではのローカルフードを三連発ではしご、
さらに昔懐かしい果物スタンド「俗俗賣木瓜牛乳」で
水も氷も加えない、恐ろしいほど美味しすぎるパパイヤミルクに遭遇。
食は、台南にあり、を舌と胃袋で体感しました。
いかに小碗サイズの小吃といえども、3店制覇でさすがに満腹、
土曜日の昼下がり、ゆったり台南街歩きと洒落こみましょう。
地元感が濃くなった国華街三段をさらに北へ進んでいくと
またまた歴史を感じさせる市場がありました。
野菜や鮮魚などから衣類までを商う大きなローカル市場
「水仙宮市場」であります。
午後3時過ぎとあって鮮魚店などはそろそろ店じまいのようですが、
野菜や果物、お惣菜を売るお店などからは威勢の良い売り声が聞こえ、
食にこだわる地元のお客さんたちが熱心に品定めをしています。
素顔の台南の暮らしを垣間見られるこんな瞬間が最高に楽しい。
この水仙宮市場はその名の通り、市場の内部に廟があるそうですが、
なにせ日帰り旅、帰りの新幹線の時間もあるので、
泣く泣く市場探訪を断念、ちょっと先を急ぎます。
水仙宮市場前の民権路三段と海安路二段の角を北へ曲がり、
少し歩くと・・・おっ!「神農街」と書いたバス停を発見。
台南きっての超人気散策エリア「神農街」はすぐ近くのようです。
バス停を背にして細い道を進んでいくと・・・人が増えてきた・・・。
おおお・・・何と美しいノスタルジックな街並みでしょうか。
「老房子」と呼ばれる古い建物が立ち並ぶ美しい路地。
清代に建てられた家屋には風情ある赤い提灯が飾られていて、
路地好き、レトロ好きにはたまらない「神農老街」であります。
日本統治時代には「北勢街」という名前で呼ばれ、
地元の人たちは今でもその名前で知られているようです。
清代の面影を今に残す「神農老街」。
ノスタルジックな路地には石畳が敷き詰められ、
かつて道路標識だった石塊が復元されて道路に埋め込まれています。
歴史的建造物や街並みがきちんと修復、保存された細い小路に
素朴なギャラリーやこだわりのカフェ、隠れ家バーなどが軒を連ねていて、
台南で最も古都の風情を感じられるエリアかもしれません。
ちょうど京都の石塀小路のような、ね。
古い建物「老房子」を改装する台湾のリノベブームは
ここ台南から始まったと言われます。
老房子の良さをいかし、いじり過ぎずに現代に活かす。
そんなコンセプトは神農老街の建物によく表れています。
赤い提灯に飾られた清代の家屋の2階のバルコニーを見ると
1階よりもちょっとせり出した独特の形をしています。
これは、かつてここが港に面した問屋街だった頃、
荷物の上げ下ろしに使われていたという歴史の名残を留めたもの。
他の地域では見られない建築様式がきちんとリスペクトされていました。
そんな神農老街の昼下がり。
少し傾きかけてきた熱帯の太陽に照らされながら
かつての賑わいを今に伝える風情ある路地をゆったり歩いていると、
清代の荷揚げの声がどこからか聞こえてくるような気がしてくる。
タイムマシンにお願いしなくても清朝時代にワープできそうだ。
やがて日が暮れると赤い提灯に灯が灯り、
神農老街はもうひとつの美しい表情に変貌するそうです。
昼の顔と、夜の顔。う~ん、どちらも魅力的だろうな~。
う~ん・・日帰りやめて、台南泊まっちゃう?
そんな誘惑にかられるノスタルジックな路地、でした。
(写真は)
赤い提灯。
せり出した2階のバルコニー。
清代の荷揚げの声が聞こえてきそう。
神農老街老房子懐古散歩。



