小巻一番出汁

淡麗で

滋味深く

どこまでも優しい

奥深い旨さよ

小巻一番出汁。

2019秋の台湾食い倒れ旅の2日目リポート。

台風17号による雨の台北を逃れて古都台南へ日帰り旅を決行。

台北車站(駅)午前10時21分発の台湾の新幹線「高鐵」に乗って台湾を南下、

台湾のシリコンバレー「新竹」や豊かな水田地帯「嘉南平野」を車窓に眺め、

北回帰線を超えて1時間45分ほどで「台湾の京都」台南へ到着。

熱帯の青空と眩しい太陽が出迎えてくれました。

旅は天気図に従うべし♪

郊外の高鐵台南站(駅)から黄色いタクシーで30分ほどで市街中心部へ。

まずは古都台南のランドマーク「赤崁城」から街歩きをスタート、

鄭成功時代は首都だった台南の激動の歴史を物語る美しい城を見学。

「府城」と呼ばれる古都の風情を堪能した後は・・・おなかがすいた(笑)。

いざ、食の都台南の日帰り食い倒れ日帰り旅に繰り出しました。

目指したのは台南ならではの小吃店が集結するグルメストリート「国華街」。

地図の上では決して目立たない800mほどの細い路地の両側には

「小吃」と呼ばれる小碗サイズのローカルフードの実力店が軒を並べ、

土曜日のお昼どきともあって大勢の地元客でにぎわっていました。

さあ、時間と胃袋の許す限り、食べ歩くぞぉ~!

ルートは府前路二段から民生路二段まで国華街を北上する黄金コース、

まずは台南日帰り食い倒れ旅の第一番所(笑)「葉家小巻米粉」へ。

葉さんち伝統の小巻(スルメイカ)米粉スープの名店であります。

おおお~、噂通りの大行列、地元のお洒落なTシャツ姿の若者や

ベビーカーを押したファミリーと一緒に仲良く列に並んでいると、

さすが小吃店、回転が早い、ほどなく順番が回ってきました。

店頭ではレトロな煙突付きの大鍋からは米粉湯の海が湯気を上げ、

迫力いっぱいのお姉さんが次々とお椀に米粉湯をそそぎ、

隣の店員さんがてぷりっぷりの新鮮な小卷(スルメイカ)をトッピング、

満席の店内へとすぐさま運んでいきます。さすが「正宗老店於1935年」、

80年以上続く由緒正しき老舗の伝統のフォーメーション、無駄がない。

さあ、いよいよ店内へ。10席ほどのテーブルはもちろん満席。

大鍋は外に面した半オープンエアですが、ちゃんと冷房が効いてて涼しい。

ほっとしながら席に着くと、店員さんが素早く注文を取りに来てくれます。

といってもメニューは「小巻湯(イカスープ)」と

「小巻米粉(イカビーフン)」の二つだけ。

迷わず「小巻米粉」をオーダー、入店後10秒で注文完了(笑)。

ぐるりと回りを見渡していると、入店後1分ほどでお料理がやってきた。

まぁ・・・なんて・・・潔くシンプルなヴィジュアルでありましょう。

小ぶりなお椀の中に透明なスープとうどんのような白い米粉と

店頭で見たぷりっぷりのスルメイカの輪切りやげそがたっぷり載っている。

ほのかな海の香りが鼻をくすぐる・・・これは、絶対、美味しい。

まずは透明なスープを一口。

う~ん・・・なんて優しい・・・淡麗で滋味深い旨みが口いっぱいに広がる。

塩味はあるかなきかほどに抑えられていて旨みが最高に引きだされています。

葉家小巻米粉のスープは塩少々を加えるだけで、他の調味料は一切なし、

この旨み、出汁はすべてイカの旨みから出たものだそうだ。

食の都台南が誇る小巻一番出汁、だ。

そして・・・この麺、米粉とはいうものの、見た目は短めのうどん。

実はこの米粉こそ、台南独特の麺で、玄米を粉にしてから麺にしたもので、

鍋の中でかきまわすとブツブツと切れていくため、

すするというよりもレンゲですくって食べるのがお約束、らしい。

確かに、周りの地元客は誰一人すすっていない、ていうか、すすれない(笑)。

レンゲを器用に操って短い米粉を口に入れ、ぷりぷりイカは箸でつまんで、

卓上のチリソースや醤油につけて頬張っています。

なるほど、トッピングのイカはそうやって別に味わうのねぇ。

ちょっとピリ辛に変身したイカと淡麗滋味深い小巻一番出汁、絶妙なバランス、

塩分を気にする人も、これは安心して食べられそう。

しかも、後で知ったのですが、

この自慢のスープは何と継ぎ足しOK!、「追いスープ」が可能なのだ。

日本人的には白いご飯にかけて、サラサラお茶漬けにもしたくなるなぁ。

熱帯の台南で京都の料亭の一番出汁にも負けない淡麗出汁に出会う。

この「小巻米粉」は台北ではまず見かけない、台南ならではの必食小吃。

あまりの美味しさについつい食べ過ぎてしまいそうになりますが、

台南小吃食い倒れ旅を成功させるコツは、ペース配分。

一軒でおなかいっぱいにならないこと。

世界陸上のマラソンランナー並みの戦略が要求されるのだ(笑)。

まずは「国華街」第一番札所「葉家小巻米粉」制覇!

相変わらずきびきび動きのいい店員さんに「好吃!」と挨拶をして、

ふたたび熱帯の真昼の太陽が眩しいグルメストリートへ。

さらに伸びた行列を後に国華街を元気に北上、

次なる第二番札所をめざして、食いしん坊は行くぅ♪

(写真は)

台南小吃グルメ、

昼過ぎには売り切れ必至。

「葉家小巻米粉」の名物「小巻米粉」。

イカの出汁が美味しすぎる。

毎日でも食べたい優しい絶品!