世界一のソウルフィッシュ
日本では
全く知られていない
世界一のソウルフィッシュ。
台南ご当地魚を
萬華伝統市場で発見♪
2019秋の台湾食い倒れ旅の3日目は台北街歩き&プチ郊外トリップ。
まずは台北最古の名刹「龍山寺」で朝のお詣りをすませ、
下町情緒あふれる萬華界隈をのんびりぷらぷら。
門前近くの薬草ストリート「青草卷」や
清代からの街路や街並みが残る歴史保存地区「剥皮寮」を散策、
昔ながらの伝統的市場「東三水街市場」へやってきました。
細い一本道のアーケード市場の両側には肉屋、鶏屋、総菜屋、乾物屋、
衣料品に日用品店などがぎっしりと肩を寄せ合うように軒を並べ、
地元客が熱心に品定め、賑やかな売り買いの声が飛び交っています。
台北で最も早く栄えた萬華エリア、地元民のお買い物は今も昔も市場なのだ。
古き良きエネルギッシュな「東三水街市場」には
台湾映画のロケ現場にもよく使われているそうです。
確かに時間が積み重なったこの濃密な雰囲気はセットでは出せません。
ん!?・・・あのお魚は・・・???もしかして・・・???
豆屋さんで香ばしい台湾産のピーナッツなどを買い込んで、
ふとお向かいの魚屋さんに目をやったときのこと。
オレンジ色の豆電球に照らされたピカピカの鮮魚に、ピンときた!
スズキのようなボラのような美しい紡錘形のボディ、
深く切れ込んだV字型の尻尾がなんとも特徴的。
するすると店先に引き寄せられて、当該魚をガン見(笑)。
店主のおじさんにその魚を指差して聞いてみた。
「サバヒー? これ、サバヒー?」
「あー、うん、そうだけど、何?そんなに珍しいか?」みたいな感じで
興奮気味の旅人に、おじさん、苦笑いしながら答えてくれた。
やっぱり!そうか!キミが「虱目魚(サバヒー)」だったか!
昨日2日目の古都台南日帰り旅のフィナーレ、
夕食に台北の中の台南、「度小月」永康街店で出会った台南ご当地魚。
不思議な名前の不思議な形態のハラスっぽい「焼虱目魚肝」の原型?
尾頭付きの完全フルボディのお姿にここで遭遇できるとは。
鮮度が落ちるのが早いため台南や高雄など台湾南部の産地以外では
あまりお目にかかれないらしいのですが、
流通設備の進んで昨今、台北の市場でも出回るようになったのね。
さらに2,3軒先の別の魚屋さんの店先にはもっと驚きの光景が。
先程の美しい紡錘形ボディのイケメン魚のお腹部分だけが
スパッと捌かれ、開きホッケのごとく置かれているではありませんか。
まさに、これを塩焼きしたら昨夜の「焼虱目魚肝」になる。
「肝」は中語語で「腹」という意味、サバヒーハラスってことね。
え?でも、お腹以外の部分は?どこへ行った?
日本ではほとんど知られていない「虱目魚」。
ネズミギス目サバヒー亜目サバヒー科サバヒー属、
台湾語でサバヒー、中国語でシームィユィ、英語名ミルクフィッシュは
名前も売り方も実に不思議でユニークな白身魚。
まるでお肉のようにお腹の部分、背中の部分、頭などあらかじめ捌いて
部位別にバラバラになった状態で売られるのが一般的らしい。
「虱目魚肝」と呼ばれるお腹の部分は高級部位、
脂が乗っていて骨も処理しやすいため焼魚やお粥で食べられ、
小骨が多い背中の部分は比較的安価、つみれやスープになるようだ。
日本でも鮭や鰹などは背と腹に分けて売られることもありますが、
サバヒーの場合は部位別売りが当たり前、徹底しているようだ。
もうひとつ謎の魚サバヒーには知られざる秘密があった。
それは世界一の養殖魚、だということ。
台湾南部の海岸に大量に押し寄せる仔魚を池の中で育てる養殖が
既に300年以上前から行われていて現在では年間4万トン以上が養殖され、
その量は単一の魚種としては世界一なんだそうです。
台南にはその養殖池がたくさんあるために
サバヒーが台南名物になっているのですね。
その養殖方法もさらに面白い。サバヒーのエサは藻。
なので、まず池の中に穀物を巻いて藻を発生させ仔魚を放す、とか。
あんなに脂が乗っているのに、藻で育つ、つまりヴィーガン魚なのだ。
ほっとくと(笑)2m近くにまで成長するらしいのですが、
通常は一番おいしい20~30cmサイズで出荷されるそうです。
確かに、さっきのフルボディのサバヒーも30cmサイズだった。
世界は広いなぁ。
知らないこと、いっぱいだなぁ。
世界一の養殖魚ってサーモンあたりか思っていたけど、
漢字も読めない書けない台湾の国民魚「虱目魚」だったとは。
美しい紡錘形ボディのバラバラ売りが当たり前だったとは。
脂乗りまくりなのに、藻を食べるヴィーガン魚だったとは。
旅は、ホントに、発見の連続。
食い倒れてみないと(笑)
わからなかったこといっぱいだ。
ピカピカ光る虱目魚に別れを告げ
萬華街歩きは続くのだぁ♪
(写真は)
台南名物「虱目魚」
台北萬華の伝統市場
「東三水街市場」の魚屋さんにて
完全フルボディのサバヒー君♪



