躊躇い饅頭

お月見せずとも

饅頭は忘れず。

出るか、

出ないか、

十六夜の躊躇い饅頭。

やっぱり、見ておけば良かったぁ。

朝刊に載っていた美しい十五夜の月の写真を見て、ちょっと後悔(笑)。

我が家の窓からは建物の陰になって中秋の名月が見えなくて、

外に出てみようかな~、でも、お風呂上りだしな~、すっぴんだしな~、

気温も下がって肌寒そうだしな~、風邪ひくといけないからな~等々、

結局、あーだこーだ言い訳して(笑)、昨夜はお月見断念しちゃたのでした。

お月さま、ごめんなさい。

しかし、月見ずとも、月見饅頭は忘れず(笑)。

昨日、外出の帰りがけに狸小路の新倉屋でしっかりゲット、

十五夜が開けた今朝、おめざにちゃんといただきました。

え~っと、十五夜の次だから、十六夜饅頭ってわけ。

新倉屋さんのお月見饅頭=十六夜饅頭は

黄色いまんまるが満月を思わせ、こしあんもしっとりして

とても美味しかったのですが・・・謎がひとつ。

・・・これは・・・なんだ?

お饅頭の表面に施された焼き印が・・・なんだかよくわからない(笑)

よくある「うさぎ」モチーフではない。

植物っぽいよねぇ・・・そうか、ススキ・・・かぁ。

多分、秋の野に揺れるススキ、らしい。

お月見饅頭にススキの意匠って、ちょっと珍しいかも。

でも、こんな風にあれこれ迷うのも、十六夜らしい。

「十六夜」と書いて「いざよい」と読みますが、

その語源は「躊躇う」という意味の「いざよう」という動詞の名詞化で、

「あれこれ迷って決心がつかない」という意味があるそうです。

十六夜の月は十五夜よりも50分ほど遅れて出てくるので、

昔の人々は月が躊躇いがちに姿を表すさまを

「いざよい」と表現したらしいのですね。

出るか、出ないか、ウサギか、ススキか、あれこれ迷うも、いとおかし。

2019年、十六夜の朝のおめざ。

モーニングコーヒーとともに美味しく頂きました。

そして秋はゆっくり深まっていくのでありました。

(写真は)

十六夜饅頭。

ウサギじゃないよ、

(多分)ススキだよ。