甘く遠い親戚
麩の焼き、
銀つば、
きんつば、
どら焼き、
甘く遠い親戚たち♪
ほほぉ~、これはこれは美味しそうなヴィジュアル。
昨日の3時のおやつは頂き物の絶品どら焼き。
札幌は新川の「もち工房みやび」さんのお品らしい。
なんでも行列の絶えない超人気店だそうで豆大福はじめ、
とうきび大福、キーウィー大福などなどの変わり大福や
ご飯の代わりにお餅が入った「いなりもち」などが有名だそうですが、
みやびさんのどら焼きも、相当レベルが高い♪
大ぶりでずっしりした重量感。
手焼きのふんわりしたスポンジケーキのような皮は
表面のまだらな焼き色加減が実に良い景色であります。
このヴィジュアルは、東京三大どら焼きのひとつ、
あまりの人気に今や入手困難なプレミアム物件(笑)
浅草「亀十」のどら焼きを彷彿とさせます。
いざ、実食。
おおお・・・ずっしりなわけだ。あんこの量が凄い。
ふんわりした皮が必死で粒あんの重量に耐えているさまが健気。
ぱくり・・・う~ん!美味しい~~~!
甘さを抑えた粒あんとシフォンケーキのような皮の絶妙なバランス、
これは、まさに、「亀十」系どらやきだ。絶品。
ふんわり「亀十」系にしっとり「うさぎや」系、
さらには生どら焼きに蒸しどら焼きと
今ではさまざまなスタイルのどら焼きがありますが、
江戸時代はちょっと現在とは様相が違っていたようで、
「事典 和菓子の世界」によると、「嬉遊笑覧」なる随筆には
「今のどらやきは又金鍔ともいふ、これ麩の焼きと銀鍔を
取り混ぜて作りたるものなり」と書かれているそうです。
どうやら江戸時代までは卵を加えない小麦粉生地だったようで、
麩の焼き+銀鍔=金鍔→どら焼き、ってことらしい。
さらに大きいものを「どらやき」、
小さいものを「金つば」と呼ぶ、とあり、
明治時代以降に現在のような卵入り生地が広まったそうです。
つまり、どら焼きと金つばは、
その昔遠い親戚だったというわけ。
生地に味醂を入れたり、蜂蜜を加えたり、卵を泡立てたり、
菓子職人たちが試行錯誤を積み重ねてきた甘い歴史の産物が
現代の「亀十」系、「うさぎや」系、生どら、蒸しどらへと
つながっているわけですね。
9月の天高い青空を愛でながら、
どら焼きの系譜を辿るおやつ時間。
秋は、あんこが、ますます美味しい♪
(写真は)
「もち工房 みやび」の
ふんわり手焼きどら焼き。
その昔はきんつばと近縁だった。
甘く遠い親戚♪

