苦くてしょっぱい?

型も小さく、

推定資源量も少なく

来遊量も少ない・・・

令和元年の秋刀魚事情、

苦くてしょっぱい

暑い・・・蒸し暑い・・・

札幌は二日連続の熱帯夜、

寝苦しい夜が明けたら・・・季節が進んでいた。

暑さ疲れで、うっかり忘れてたよ(笑)、今日から8月。

別名「葉月」。旧暦8月は木の葉が落ちる秋の初め頃、

「葉落ち月」から転じた別称とも言われます。

このうだるような暑さのどこが秋の始め?と

つっこみたくなりますが、

旧暦的には秋の気配を感じる月だったわけで。

折しも朝刊には秋の味覚に関するちょっと心配な記事が。

「サンマ漁獲量過去最低」「来遊『昨年下回る』」。

やっぱり・・・ね。

7月8日に解禁された今年の道東沖の小型船流し網漁のサンマ漁獲量は

7月末までの累計で89キロと昨年の1959キロを大きく下回ったそうです。

資源の減少で漁獲量が見込めないため出漁する船も少なく、

過去最少だった昨年の14隻を下回る、たった3隻だったとか。

先月、ご近所スーパーで仕入れたスリムな根室産サンマは

この貴重な89キロのなかの3匹だったんだ・・・。

さらに8月から行われる主力の棒受け網漁も見通しは明るくない。

水産庁が昨日発表した長期漁況予報によると、

今年8~12月の日本近海のサンマの来遊は「昨年を下回る」そうで、

近海より遠い北大西洋のサンマの推定資源量は前年比33.8%減の96万トン、

調査を始めた2003年には441万トンから12年以降減り続け、

今年は最低だった17年の59万トンに次いで少ないらしい。

さらにさらに、8月から9月上旬に日本近海へ来遊するはずの、

日本よりの海域にはサンマの分布がほとんどなかった、そうです。

しかも魚体も小さく体重の軽いサンマが多いとか。

資源量は少ない、漁獲量も少ない、型も小さい・・・(涙)。

佐藤春夫さん、令和元年の秋刀魚は苦くてしよっぱいかも、です。

大正10年に発表された佐藤春夫の有名な詩「秋刀魚の歌」は

谷崎潤一郎とその妻と春夫とのこんがらがった恋愛が背景ですが、

「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか」のフレーズだけが

秋の味覚の風物詩的に美味しく一人歩き(笑)しています。

大正の詩人は切ない恋慕を秋刀魚に託しましたが、

令和の猛暑の8月1日、サンマ漁を憂う歌に思えてきます。

さんま、さんま、いとしいさんま。

小さくても、数が少なくても、ちょっとお高くても、

葉月の魚売り場に君の姿を見つけたら、

ちゃんと買って、大事に大事に味わうからね。

8月1日、秋刀魚を想う八朔の朝。

(写真は)

スリムな秋刀魚の香草焼き。

先月の小型船流し網漁、

89キロのうちの貴重な3匹も、

大切にいただきましたよ♪