実りの白

その白いお肌は

果たして何色?

生成り色

卯の花色

美味しい実りの白よ。

す・・・涼しい・・・。

台風の置き土産の蒸し暑さに閉口した昨日と打って変わって、

今朝は窓の外から初秋を思わせるような涼風が入ってきます。

しまった、朝のコーヒー、アイスにするんじゃなかった(笑)。

つい先日も同じような後悔したなぁと苦笑しながら、

美白なトーキビをかじる日曜日の朝であります。

猛暑が舞戻り、真夏日となった昨日の午後、

農家さんから2色の朝もぎトーキビがどっさりと送られてきました。

鮮やかなイエロー系のスイートコーンと、

美しい白い肌をした白いトーキビ「ピュアホワイト」です。

暑かろうとなんだろうと、新鮮なうちに、すぐ茹でる!

美味しい北海道のトーキビへの礼儀というもの。

時間と共に甘さがどんどん失われていきますからねぇ~。

グラグラとパスタ鍋でお湯を沸かしている間に

扇風機の強風を体に当てながら(笑)わっせわっせと皮を剥く。

しっとり朝露を残したような皮と髭の触感を楽しみながら、

きゅっと力強く浅緑色の皮を剥くと・・・

うわぁ・・・やっぱり・・・美しい白だわ。

「ピュアホワイト」は北海道の種苗会社が開発し、

2002年にはデビューした身の色が白く糖度が非常に高い品種。

果皮が柔らかく、新鮮なものは生でも食べられるという、

まるでフルーツのようなトーキビとして有名です。

そうだ、茹でる前に、せっかくですから生で食べてみよう♪

ぷちぷちと白いお肌の実を2、3粒とって、パクリ。

ぷしゅっ・・・うわっ!甘っ!!!

実を噛んだ瞬間、中から果物のような甘い果汁がほとばしる。

まるで甘みの強い梨かリンゴを食べているみたい。

青臭さなど微塵もなく目をつぶって食べたら、絶対、果物だと思うな。

さらに、この美しい白い肌。

ほのかに黄味を帯びた優しい白色は何色と呼んだらいいのだろう。

オフホワイト?アイボリー?う~ん・・・ちょっと違うような・・・。

「クリームシチューのような」と評した紹介コメントがありましたが、

そうねぇ、心がほっとするような温かみのある白さは、

確かにクリームシチューっぽいかもねぇ。

この美しい白いトーキビを

繊細な色彩感覚を持った先人たちならなんと表現しただろうか。

日本の伝統色を知るバイブル「日本の色辞典」をめくってみる。

そうそう、この色が近いよね。

「生成色(きなりいろ)」自然のままの絹や木綿の色。

繭や綿の色そのまま、染色も漂白もしないあるがままの白さ。

もうひとつ近い色、発見。

「卯の花色」初夏に咲く五弁の小さな白い花の色。

平安時代からの伝統色で小さな白い花がいっぱい咲くさまが

雪のように見えることから、古来から雪見そうとも呼ばれ、

「卯の花色」は白さを表す言葉として用いられてきたらしい。

おからを「卯の花」と呼ぶのもその白さを形容したもの。

現代の優れた開発技術が生んだ奇跡の白いトーキビ。

その白さを愛で、甘さを味わいながら、

古来日本人の美しい色彩感覚を触れるのも、いとおかし。

北海道生まれ、北海道育ちの実りの白。

生でも茹でても美味しさが変わりません♪

さあ、お湯が沸いた。

どっさり茹でて、

たっぷりいただきま~す。

(写真は)

真夏日の日差しに映える

北海道産白いトーキビ。

生成り色、卯の花色、

クリームシチュー?