開けゴマ

クレオパトラも

ヒポクラテスも

縄文人も愛した

奇跡の粒々に危機?

今こそ、開けゴマ。

参院選結果に吉本問題などなど、

大きなニュースがめじろ押しで始まった週明けですが、

台所的にはある国際経済ニュースもとっても気がかり。

「ごま原料高 世界的に需給ひっ迫」。

ウナギにマグロにサケにイカなどの資源減少が心配される昨今、

あの小さな奇跡の粒々「ごま」よ、キミもか?

ごまの主産地アフリカでの不作などに加え、

中国やインドなどが買い付けを増やし、世界的に需給がひっ迫、

ごまの原料価格が上昇しているのだそうです。

日本国内に流通しているごまの99.9%は輸入によるもの。

国別輸入量トップ5をみると、ナイジェリア、ブルキナファソ、

タンザニア、モザンビーク、エチオピアと

原産地である熱帯アフリカの国々がずらりと並びます。

そんな輸入量の大半を占めるアフリカ産白ごまが大幅に高騰、

1tあたり1500ドル以下だったものがここ2年で1000ドル近く値上がり、

国内のごま関連メーカーは価格引き上げを余儀なくされているようで

世界的な需給ひっ迫が続けば再値上げもあるかも・・・とのこと。

胡麻好き我が家にとっては気になる国際経済ニュースであります。

台所と世界地図は、つながっているのだ。

胡麻和えにきんぴら、胡麻マヨディップソースなどなど

白胡麻は我が家の食品ストックの常連さん。常に大袋サイズを常備し、

用途に応じて大小の擂り鉢を使いわけ、すりすりすりすり重宝しています。

擂りたての胡麻で作るあえ衣やディップソースは格別。

1~2週間で一袋使い切ることもありますから、

我が家の胡麻消費量は多分世帯平均を大きく上回っているはず(笑)。

なのでごま原料高のニュースは他人事ではございませんの。

食卓のほうれんそうの胡麻和えを支えているのは

ナイジェリアにブルキナファソ、タンザニアにモザンビーク、

エチオピアなど遠いアフリカの国々なのですね。

数千年前、原産地の熱帯アフリカから世界に広がったごま。

古代エジプトでは香料、薬用、ミイラ作りの防腐剤としても使われ、

クレオパトラもボディオイルとしてごまオイルを愛用、

絶世の美女の美肌作りに貢献したらしい。

古代ギリシャの医学の父、ヒポクラテスもごまの栄養価を認め、

インドでは伝承医学アーユルヴェーダの薬油として今も活用され、

中国の最古の医学書「神農本草経」では不老不死の妙薬と記されたごま、

日本に伝わったのは縄文時代、グルメといわれる縄文人たちも

栄養豊富な奇跡の粒々を愛したことでしょう。

古今東西、世界が愛したごま。

その作況が国際経済ニュースになるのも必定ですな。

アラビアンナイトの「アリババと40人の盗賊」では

「開け、ゴマ!」と唱えると洞窟の扉が開いて宝物がザクザク出てきました。

なれば、魔法のフレーズを不作が続く熱帯アフリカの胡麻畑へ届けましょう。

イフタヤー(開け)!シムシム(ごま)!

我が家の必需品、

美味しいゴマの豊作を

北の大地から祈る朝。

(写真は)

ほうれん草の胡麻和えは

遠いアフリカの国々と

つながっている。