栄冠は皆に輝く
青い夏空
眩しい太陽
白球を追う君の
髪形がどうあれ、
栄冠はみんなに輝くよ。
甲子園をめざす球児たちの熱い夏が始まっています。
各地で地方大会が本格化するなか、
今朝の朝刊に興味深い記事が載っていました。
「脱丸刈り 考える力伸ばせ」。
確かに、なんで野球部だけ丸刈りなのか、
昔から野球部男子に心の中で同情していましたもの。
今年2月、高知県中学校体育連盟の軟式野球専門部は
「脱丸刈りをしていきたい!」と宣言。
全県で足並みをそろえるのは異例の取り組みだとか。
背景にあるのは深刻な野球人口の減少。
高知県では2008年度に2037人いた中学の軟式野球部員が昨年度は半減、
「脱丸刈り」は野球人口減少を考えるシンポジウムの場で宣言されたもの。
埼玉県川口市の中体連」が2016年に
「野球人口増加プロジェクト」に一環として
「丸刈り強制禁止」を推進していることを参考にしたらしい。
実は90年代から「脱丸刈り」が徐々に進んでいたようで、
高野連などの実態調査では頭髪を「丸刈り」と決めていた学校は
1993年の51%のから、98年は31%と減っていたようです。
が、その後再び増加、2013年には8割、18年は微減の77%に。
「特に取り決めなし」は93年19%が98年には41%に増加、
が、やはりその後減り、13年には11%、18年は微増の14%だったとか。
ふ~む・・・なんとも・・・不思議な現象のように思えます。
90年代後半には丸刈りから解放の機運があったのに、
2010年代に先祖帰りのように丸刈り球児が増えているとは。
この丸刈り回帰現象について、
記事の中であるスポーツジャーナリストは
「就活の学生が皆に似たリクルートスーツを着るように
多くがリスクを恐れて丸刈りにしているのではないか」と分析、
な~るほど!と、思わず膝を打ちました。
確かに、リクルート戦線が黒一色に染まっていった時期と
野球部丸刈り回帰現象の時期は、一致する。
また髪形自由の野球部を指導していた前監督さんは
「今の球児らはある程度の覚悟を持って野球部に入る」そうで、
だから丸刈りに抵抗がない、従順な子が集まってくるのだとか。
なんで就活スーツは黒一色なの?なんていちいち疑問を感じるよりも
みんなと違う服装で就活失敗したくないとリスクをとらない学生心理、
確かに、共通するものがあるような気がしますねぇ。
なんで野球部だけ丸刈りなんだ!じゃなくて、
野球部ってそーゆーもんだからと受け入れる。
いやいや、そんな受け身でいいのか、キミたち!
と、一度は勢いを失った「脱丸刈り」に踏み切った学校のひとつが
我が北海道の強豪校、旭川大、なんだそうです。
20年以上前から指揮を執る監督さんが
一昨年冬から「脱丸刈り」を宣言。
「髪を伸ばす自由があるなかでどう自己管理をするか、
自ら考える力や癖を身につけさせたかった」そうです。
たかが髪形、されど髪形、野球に集中できるベストな髪形を
受け身にならず、自分たちで主体的に考えて決定する。
これって、プレーにも通じる大切なことなんじゃないかな。
スポーツの魅力は
「強制」や「禁止」からは生まれない。
「自由」という広いフィールドで、何を主体的に選択するか。
自分たちでコレと決めた髪形で、思う存分汗を流しておくれよ。
髪が長くても、短くても、
ああ、栄冠は、皆に輝く。
夏だ。
甲子園の季節だ。
野球部みんな、頑張れー!
(写真は)
青い空。白い雲。
緑のジャンプ台の麓の球場でも
白球を追う熱戦が繰り広げられる。
夏の甲子園がキミを待つ!

