お隣のカレーは?

ああ・・・

なんと・・・

食欲をそそる・・・

いい・・・

匂い?香り?

スタジオでシェフが腕を奮う料理コーナー。

ジュージューとフライパンの上ではお肉が焼かれている。

司会の女子アナがにこやかな笑顔でこう言った。

「わぁ~、いい香りがしてきましたぁ~♪」

ん?んんん?やっぱり、違和感がある。

お肉がジュージューは・・・いい香りか?いい匂いか?

以前からず~っと気になっていた「匂い&香り」問題。

朝のテレビの一場面でしたが、やっぱり気になってしかたない。

お花や香水なら「いい香り」だろうけれど

お肉が焼けるのは自分だったら「いい匂い」と言うと思うのよね。

近頃はグルメ番組のリポーターもなんでもかんでも「香り」連発、

そのたびにいちいち違和感を感じて「今のは、匂いだよね?!」と

そばの同業者の夫に確認する始末(笑)。

「匂い」という言葉が「臭い」を連想させるのか、

若い世代を中心においしい「匂い」は「香り」と言う傾向があります。

すき焼きもキンピラも肉じゃがもみんなみんな「いい香り」。

おいしそうな食欲をそそるものは「いい匂い」派としては

「いい香り」と言われると、なんかすき焼きやキンピラが食べ物じゃない、

お花や香水のようなイメージが喚起されて、ちょっと萎える(笑)

言葉は、生き物だな~。

一般的な言葉の意味としては

「匂い」は直接嗅覚を刺激する良いイメージ、

「臭い」はくさいもの、不快なものに使うネガティブなイメージ、

「香り」は心地よいもの、よい匂いのもの、だそうです。

ジュージューお肉が焼けると直接嗅覚を刺激されますから、

やっぱり、この場合は「いい匂い」なんだと思うんだよね。

いや、でも、お肉好きにとっては「心地よい」から「いい香り」?

いやいや、いい香りは、やっぱり、お肉がお花畑に思えてくる(笑)。

野宮的使い分けとしてはですね、

帰宅した家の中に漂うのはカレーの「いい匂い」で、

スパイスとして使う際のカレー粉は「いい香り」じゃないかな~。

胃袋に直接訴えてくるのは「いい匂い」で

さらに鼻腔を刺激するのが「いい香り」・・・かなぁ。

ゆず、山椒、大葉、各種スパイス、香辛料系とかは「香り」かな。

あ、丁寧にひいた「おだし」はどうだろう・・・?

金色に澄んだ美しいおだしの「いい匂い」?「いい香り」?

どっちでもいけるような気もするしなぁ~。

う~ん、食べ物の匂い&香り問題、微妙だ~。

つまり、結局、ひとつ言えるとすれば

言葉は事程左様に、生きているということであります。

耳に入ってくる言葉。

自分が何気なく発した言葉。

言葉は生きているから変化もする。

その変化をどう踏まえてTPOに即して使っていくか。

言葉センサーを常に敏感にしておかねばと再認識した朝。

あ、お隣、今日はカレーかな?

ああ・・・いい匂い?いい香り???(笑)

お隣のカレーは・・・?

(写真は)

ウチの定番「長芋と鯖缶の和風グラタン」

オーブンから漂うのは・・・いい匂いだ(笑)