桜鱒前線

なんと美しい。

なんて美味しそう。

お魚コーナーに

今年も桜が咲いた。

桜鱒前線到着。

北海道の桜前線は順調に北上中。

最北の桜も開花するのもまもなくかと思われますが、

テレビのお天気コーナーではまず登場しない、

もうひとつの美味しい前線があります。

それは「桜鱒前線」。

桜の咲く時期にたくさん採れるために

「サクラマス」と呼ばれる美しい桜色のお魚。

市場では「本マス」という名前で流通していることが多いため、

ご近所スーパーのお魚コーナーでもその名で並んでいましたが、

その鮮やかなサーモンピンク色のふっくらした半身を見れば、

一目瞭然、キミの名は「桜鱒」。

さっそく昨日の金曜ご飯のメインにゲット。

冬を越して甘みを増したじゃがいもが待機していたので、

我が家の定番「桜鱒の香草パン粉オーブン焼き」に。

厚めにスライスしたじゃがいもに軽く塩胡椒&オリーブオイルをからめ、

ル・クルーゼのオーバル皿に敷き、その上に食べやすい大きさにカットし、

軽く塩胡椒したそれはそれは美しい八重桜色の桜鱒の身を重ね、

ローズマリーとにんにくのみじん切りを混ぜた香草パン粉をたっぷり載せ

高温のオーブンでこんがり焼いたら出来上がり。

お魚が焼ける間に春は・・・卵。

ロメインレタスがあったのでカリカリベーコンの代わりに

買い置きの豚肉をカリカリに焼き、ついでにエリンギも焼き、

冷凍して置いたフランスパンでカリカリクルトンを作り、

たっぷりのゆで卵を合わせ、自家製ドレッシングを合わせれば

野宮的なんちゃってシーザーサラダの完成。

春になると恋しくなるサラダ。

ドレッシングは自家製ヨーグルトとカロリーハーフに

オリーブオイル、レモンかライムの搾り汁少々、

あとはたっぷりのパルメザンチーズと

ガリガリ挽いた黒胡椒をミキシングするだけ。

これがね、またまた自画自賛で申し訳ありませんが、超絶美味い♪

お好きな方はすりおろしにんにくをごく少量加えてもOK。

びっくりするくらい簡単なのに、

まるで洋食屋さんのような本格シーザーサラダのお味に。

カリカリベーコンやチキン、ツナなどでもイケます。

充分主役になれるボリューミーなサラダ。

お~っとサラダが出来上がった頃、

オーブンから魅惑的な匂いが漂ってきました~。

表面の香草パン粉が香ばしくこんがり焦げてきたら出来上がり。

さあ、イタリアンな装いに身を包んだ春の桜鱒をいただきます♪

熱々のオーバル皿にざっくりサーバースプーンで取り分けて、

いざ、2019令和元年、桜鱒前線到着を寿ぎましょう。

ぱくり・・・はふはふ・・・ふわ・・・しっとり・・・

うんまぁぁぁ~い♪

はしばみ色の香草パン粉をまとった濃い八重桜色の身は

ふっくら、しっとり、はんなりと柔らかく繊細な味わい。

香り高い衣とほっくほっくの甘いじゃがいもとの相性は抜群。

ワイルドな秋の鮭とはまったく違う味わいがあります。

そして一番最後に鼻腔を駆け抜ける芳香。

どこか緑の草原を思わせるような・・・

爽やかで・・・ほのかな青さを感じさせる・・・この香り。

サケ科のお魚に含まれる独特の風味が桜マスは特に強い。

この芳香は・・・そうだ・・・故郷の川の匂いだ。

清流にたゆたう清冽な苔の匂いにどこか似ている。

北海道の川で生まれた桜鱒は清らかな淡水で1年を過ごし、大海へ。

オホーツクで夏を過ごし、水温の低下と共に南下、

津軽海峡付近で越冬し、そして春に生まれた川へと向かうのです。

それが桜前線の北上とちょうど重なるわけですね。

桜が咲くころ。桜鱒は。故郷をめざす。

このほのかな芳香は

懐かしい故郷の川の匂いなのかもしれない。

ごめんね・・・生まれた川へ帰りたかったよね。

美しくて、美味しくて、切ない桜鱒物語。

大切に、命を、いただきました。

花吹雪の季節。

桜鱒の故郷を想う。

(写真は)

なんて言いながら、

食い気にはやって写真撮り忘れ。

取り分けた後の(笑)

令和元年桜鱒の香草パン粉オーブン焼き。

美味しかったです。ごちそうさまです。