日傘かしげ
地球温暖化。
今こそ
江戸しぐさに
学びましょう。
日傘かしげ。
初夏を通り越して夏?
札幌も週末には真夏日になりそうな気配。
早くも「日傘」の出番かもしれませんね。
女もすなる日傘を男も差さんと・・・と当ブログでも以前に
男性諸氏の皆様へ日傘のススメを書いた記憶がありますが、
今朝の天声人語に面白い記述が載っていました。
実は江戸時代には武士や町人の間で白い日傘が流行していたとか。
へぇ~、粋でいなせな江戸っ子が、日傘でキメていたとは、初耳。
しかし、すぐに、江戸幕府から待ったがかかったそうで、
医者と女性以外の日傘を禁止したのだそうです。
まあ、ずいぶんと、無粋なお触れを出したものですね。
夏の日傘、涼しくて、直射日光のダメージから守ってくれるのに。
倹約のために、というのが表向きの理由だったようですが、
「もしかしたら武士に日傘など似合わないとの考えもあったか」との
天声人語氏の推理はかなり的を射てるのではないでしょうか。
男子たるもの、日差しなど気にせず、しゃきっとせい、みたいな。
欧米でも雨の日に傘さすなんて男らしくない、みたいな考えが
昔はあったそうですから、どうも、男子は傘さすことには
国を超えて?妙な抵抗感があるのかもしれません。
しかし、どうにも、気になる。
いちいち日傘まで口を出してくる幕府の真意はどこにある?
で、傘の歴史をざざっと調べてみると興味深い記述を発見。
どうやら、江戸っ子の喧嘩っ早さも一因だったような・・・。
江戸の町中、流行中の日傘をさしてすれ違う時にぶつかって、
怒鳴りあう喧嘩が絶えず、そんな風紀の乱れに業を煮やした幕府が
文政11年(1828年)、体の弱い女性が子供、医者をのぞいて
日傘をさすことを禁止する町触れを出したのだそうです。
あれ?雨傘は?
なんでも雨降る中で喧嘩していると濡れてたまらないから
「気をつけやがれ」なんて悪態を一言ついて済むところが、
日傘は濡れる心配がないから怒鳴りあいに発展ししてしまう。
なので、倹約にもなるしね~、いっそ禁止しちゃえってことに
なったらしい。火事と喧嘩は江戸の華と言われましたが、
日傘禁止令にもすくなからず影響を及ぼしていたようです。
そうか、やっぱ、喧嘩っ早かったのか。
だから、マナー向上の啓蒙として「江戸しぐさ」が生まれたのですね。
道ですれ違う時は、お互いの傘をかしげてぶつからないようにする、
そう、「傘かしげ」。かしげない江戸っ子が結構いたから(笑)、
啓蒙の必要があったわけだ。
そして時は移り、江戸から明治、大正、昭和、平成、そして令和へ。
地球温暖化が心配される中、「熱中症対策に男性も日傘を」と
幕府、じゃなかった(笑)、環境省が呼びかけをはじめる時代に。
かつてお上が禁じた日傘男子を、現代のお上?が推奨してるわけで
傘の歴史から見ると、非常に面白い展開とも言えます。
地球環境に
みんな心を寄せる時代。
令和の男子は江戸しぐさに学ぶ。
「日傘かしげ」、男っぷり、上がります。
(写真は)
雲ひとつない青空。
もはや、こりゃ、夏空。
日傘の準備しなくちゃ、ね。

