八重から藤へ

南から北へ、

一重の桜から

遅咲きの八重桜

そして初夏の花へ。

八重から藤へ季節は移る。

日本列島を北上した桜前線も北海道各地へ無事到着。

釧路では遅咲きの八重桜「釧路八重」が咲き始め、

ぽってりと艶やかな淡紅色の花が

長い旅のフィナーレを彩る写真が朝刊に載っていました。

我が家の前の桜並木も一重のエゾヤマザクラから八重桜へ、

桜色のリレーが無事完了しました。

今年もきれいな桜色の競演、ありがとうね。

歩道にひっそり残った桜の花びらに感謝をしながら、

朝日に輝く駐車場の向こうの遊歩道をふと眺めると、

それはたおやかな薄紫色が目に飛び込んできました。

藤棚の藤の花がまさに満開。

さっそくスマホで初夏をカシャ♪

季節は八重から藤へ。

美しい薄紫の花房がしとやかに垂れ下がる様子は

まさに振り袖姿の女性のようで、見惚れてしまいます。

古くから日本人に愛されてきた藤の花には

たくさんの花言葉があるようです。

「優しい」「恋に酔う」のほか、

藤棚や木にしっかり巻きつく姿から

「決して離れない」という花言葉も。永遠の愛を誓うにはぴったり。

「忠実な」という花言葉もあるから上司へのプレゼントにも(笑)。

いずれにしても愛する人やつながりのある人への

誠実な心を誓うお花でもあるようですね。

さらに美しいいでたちでそっと垂れ下がる姿から

「おもてなし」という花言葉もあるそうです。

面白いことに「佳客」という花言葉も。

佳客=佳い(良い)お客様、という意味。

おもてなしをする側とされる側、どちらも相手に敬意をもって

常に謙虚でありたい、ということでしょうか。

さまざまな花言葉を持つ藤の花。

初夏の遊歩道の藤棚の前に佇み、

しばし気品ある優美な花を愛でる朝。

天に向かってぐんぐん蔓を伸ばしながら、

しとやかに花房をそっと垂れる姿は

大切なことをそっと教えてくれているようです。

「下がるほど人が見上げる藤の花」

そんなことわざもあるようです。

ぽかんと口を開けて(笑)藤棚を見上げる私に

美しい初夏の歓びをシャワーのように降り注いでくれる藤の花。

時間を忘れて見入る朝、なのでした。

(写真は)

ぐんぐんと天をめざし、

美しく垂れ上がる藤の花。

八重から藤へ。

初夏だ。