プラス74

新しい朝。

時代は平成から令和へ。

その間にある

もうひとつの元号。

プラス74。

昨日4月30日に天皇陛下が退位し、

本日5月1日、皇太子さまが新天皇に即位しました。

そして元号は「平成」から「令和」へ。

超朝型人間は深夜の改元カウントダウンの頃はぐっすり夢の国、

朝、目が覚めたら、新しい時代は始まっていました(笑)。

札幌の令和初日、早朝はライトグレーの曇り空でしたが、

少しずつ青空がのぞき始め、薄日も差してきました。

ゆったりと穏やかな気分で家の前の桜並木を眺めていると、

ひらひらひらひら・・・それは美しい桜吹雪。

植込みの緑の上には朝露に濡れた桜が一輪、

五弁の花びらをつけたまま横たわっていました。

凛と美しい姿のままで散る桜一輪。

それは次の世代へと大切な務めをしっかり継承していった

「平成」の姿そのもののように思えてなりません。

近現代で唯一戦争がなかった「平成」からの伝言が

静かに聞こえてくるような気がしたのです。

「令和」の幕開けを報じる朝刊1面にこんな文章を見つけました。

昭和から平成、令和へと過ぎていった歳月には

「もう一つの『元号』があるといわれる。『戦後』である」。

昭和20年にあの戦争が終わり、日本は戦後の復興を果たし、

戦禍に見舞われることのなかった平成の30年が過ぎ、令和へ。

つまり令和元年は「戦後74年」になるというわけなのですね。

令和元年は戦後74年、令和2年は戦後75年・・・

そうか、これから令和の数える時には同時に「74」を足すべきなんだ。

令和プラス74=戦争のない年数になるんだ。

先の戦争と戦後の深い歳月の思いを新しい時代へと引き継いでいくためには、

「プラス74」を忘れちゃいけないんだ。

元号は新しく変わったけれど、

歴史はリセットされたわけじゃない。

昭和、平成、令和のはざまに横たわるもう一つの元号「戦後」。

平和を希求する心と一緒にセットで数えていきたい。積み重ねていきたい。

「プラス74」は平和の指標だ。

令和が始まった。

どうか誰しもが幸福を感じられる時代でありますように。

朝露に濡れて散る一輪の桜が教えてくれたこと。

忘れないよ。

(写真は)

令和元年。

戦後74年の朝。

役割を終えて散る桜。

朝露に濡れた凛とした姿よ。

お疲れさまでございました。