自由な令和

新元号は「令和」。

れいわ?れーわ?

頭高?平板?

発音はどうなる?

令和さん。

日本中が固唾を飲んで見守る中、

昨日午前11時40分頃、新元号が発表されました。

その直前、官房長官が墨書を渡された瞬間、

おっ?おおおっ?ほんの一瞬、ちらりと字体が見えましたが、

何と書いてあるかまでは確認できない。

しかし画数は少なめなのはわかった。

「新元号は、れーわ、であります」。

ん?れーわ?って言った?えーわ?じゃないよね?

一瞬ぽかんとしている目に「令和」の墨書が飛び込んできた。

ほぉ~!「令和」かぁ~。

まさかのラ行。クールな語感が意外で新鮮。

テレビの中継画面では官房長官への質疑が続いていますが、

取り急ぎ「令和ー!?」「まさかの、ラ行!」と夫にLINEすると

すかさず「頭高か平板か、誰か記者会見で質問してくれ」と返信が来た。

だよね~、出典や漢字の意味もさることながら、

私たちアナウンサー的に気になるのは「令和」の発音。

まずアクセントはどこに置くのか?

語頭の「レ」を高く発音する「頭高」なのか、

真っ直ぐ発音する「平板」なのか。

ちなみに官房長官は「頭高」で発音、

各局のアナウンサーもそれに倣った「頭高」が多いようですが、

スタジオのゲストや識者の中には「平板」で発音する人もいるし、

街の声では若い世代を中心に「平板」アクセントも少なくない。

「官房長官は、頭高だったよ」と返信すると「NHKは?」と再返信。

民放からNHKへ切り替えて確認する限り、「頭高」のようだ。

語感の似ている「平和」は平板、しかし「昭和」は両方ある。

ん~、どっちだ、頭高か、平板か、どっちもありか?

同業者夫婦は、アクセントに悩むばかり(笑)。

明けて今朝の新聞各紙、当然「令和」一色ですが、

不思議とアクセントに言及した記事はない。

しかし、悩んだのは我が家だけではなかった。

「令和の発音、語頭にアクセント?」なるネットニュースを発見。

声の仕事をしている声優や俳優、アナウンサーなどから

「アクセントのガイドラインを出してほしい」との言及が多いとある。

だよね、だよね、だよねぇ~。

ありがたいことに、そのニュースサイトが内閣担当者に取材してくれている。

その回答は「『元号法』及び『元号の読み方に関する告示』に

もとづいて定めているのは、あくまでも漢字とその読み仮名だけであり、

アクセント(イントネーション)についての決まりはありません。

ですので、自由に発音していただいて構いません」とのこと。

令和は、自由。なんだ。

結論から言えば、頭高でも平板でも、どっちでもいい、のね。

最も長く使われた元号「昭和」も単体では頭高も平板もあるし、

昭和〇年と数字が後に続くとアクセントが移動して平板になる。

言葉は使われていくうちに変化する生き物。

令和の発音は・・・どうなっていくのかな~。

まあ、アナウンサー的には頭高が主流。

今朝の各局ニュースでもすべて「頭高」で発音されていました。

しかし、ここで、もう一つ、発音に関して気にあることが。

多分、内閣府も回答できないと思うのですが、

「れいわ」?「れーわ」?問題、であります。

読み仮名の表記としては「れいわ」ですが、

「reiwa」の「ei」はいわゆる二重母音。

日本語の二重母音は最初の母音を長く伸ばして発音する「長音」が原則。

表記は「へいわ」でも発音は「へーわ」、ですよね。

しかし、この二重母音の発音にこのところ変化の気配が。

若い世代を中心に「けーかく」を「けいかく」などと

重なった母音を両方発音する傾向があるのです。

「令和」に関しても街角インタビューなどで「

れいわ」と発音する人が少なくないような気がします。

この二重母音が長音化しない傾向はそれほど注目されていないようで、

職業的に敏感になっているだけなのかもしれませんが、

「令和」の時代がず~っと続いていく中で

「れーわ」よりも「れいわ」が優勢になっていくのか否か、

こちらも気になるところであります。

頭高か、平板か、

れーわか、れいわか。

色々気になることはあれども、

音の響きはクールで新鮮。

ひと月後、自由な「令和」の時代が始まる。

(写真は)

今朝の北海道新聞は

「令和」のカバー紙面。

すっきり端正な漢字。

クールビューティーだね。