謝謝再見美味台湾

謝謝

ありがとう。

再見

またね。

美味しくて優しい台湾。

年末年始野宮的美味台湾旅リポートのファイナル編。

美味しく楽しかった4泊5日の台湾旅もいよいよエンディング。

朝の桃園国際空港で最後のお買い物を済ませた後は、

搭乗口へと向かう途中のカフェで軽い朝食を。

大きな窓の向こうには台北グレーの曇り空の下、

各国の飛行機が飛び立つ瞬間をじっと待っています。

あ~、本当に、優しかった台湾とお別れなのねぇ。

空港カフェのサンドイッチとコーヒーで

旅のセンチメンタルな気持ちをそっと飲みこむアタシ・・・。

おっと、搭乗便のアナウンスが聞こえてきました。

淋しいってことは、それだけ楽しかったってこと。

心からの感謝を胸に、カフェを後にし、

搭乗口から機内へと乗り込むのでした。

美しい中華航空のCAさんが笑顔で迎えてくれます。

朝8時台の新千歳空港行きはほぼ満席。

え~っと・・・座席は・・・ここね。

座席番号を確認して荷物をしまおうとした時、

はっ!・・・えっ!?・・・あれっ??「安達窯」は???

割れ物だから機内持ち込みにした例の青磁の菊花鉢が、ない!

どこに忘れた???

さっきのカフェだ!!!

この間わずか5秒。次の瞬間、通路をかきわけ、

笑顔のCAさんにあたふた英語で懇願していた。

「あの、空港のカフェに忘れ物しました!取ってきていい?」

必死の形相にたじろぎながらも「場所はわかってます?」と

美しい英語で確認、何やら前方のスタッフに伝えた後、

「通れるようにしましたから、すぐに戻って下さいね」とOKサイン。

ありがとう!

心の中はほぼ半泣きで(笑)機内を脱出、

スタッフが開けてくれた搭乗口を通り抜け、

さきほどのカフェを目指してただただ走る、走る、走る!

そうだ、座るときに向かい側の夫の隣の椅子が空いていたから、

「安達窯」の紙袋を割れないようにと安全を期して置いたのだった。

で、お店を出る時に、すっかり忘れて

トートバッグだけ肩にかけて機内へと向かってしまったのだ。

もう、アタシの、馬鹿馬鹿馬鹿ぁ~~~!

荷物がありますように、誰も持っていきませんように、

世界中の神様に祈りながらカフェへ飛び込み、さっきの席へ。

あったぁ~~~!「安達窯」の袋がぽつねんと、待っていた。

ごめんね、ごめんねと謝りながら、しっかと紙袋を胸に抱き、

くるりとターン!一路、出発時刻が迫った搭乗機へと再ダッシュ。

またまた走る、走る。走る!

アタシのせいで飛行機の離陸が遅れたりしたら、どうしよう。

満席のお客さん、航空会社、管制塔、関係者各位に申し訳ない!

台湾桃園国際空港の搭乗ゲートを、心は涙目で、走る走る走る。

もう気持ちは、「いだてん」の金栗四三クン。

こんなに真剣に走ったのは、小学校の徒競走以来だ。

あ~、搭乗口が見えた。

大丈夫だ、スタッフはまだ余裕の笑顔だった。

ていうか、まだ搭乗中のお客さんが何人かいたくらいだった。

良かった、間に合った、飛行機、止めずに済んだ・・・。

ぜ~は~、息を整えて、迎えてくれたCAさんに笑顔で挨拶、

何事もなかったかのように機内の通路を進む(笑)。

今にして思えば、取って返すまで3分程度の時間でしたが、

パニックになっていたアタシには永遠、だった。

年末年始野宮的美味台湾旅、最後の最後にまさかの忘れ物事件勃発。

手荷物が複数になった場合は要注意、なのでした。

わかっていたはずなのに、人間はミスをする動物なんだな。

大いに大いに反省。

ほっと安心して帰国便の座席に体と心を預ける。

やがて出発準備が整い、CAさんの滑らかなアナウンスが聞こえてきた。

ほぼ定刻に中華航空130便は台湾桃園国際空港を出発。

ぐんぐんと機首を上げ、どんどんと台北の街が遠ざかる。

冬の台北グレーに煙る街とも本当にお別れ。

何を食べても美味しかった。

誰もが優しかった。

どこか懐かしくて

すっかり恋に落ちた。

きっと、また来るね。

謝謝 ありがとう。

再見 またね。

美味しくて優しい台湾。

飛行機は台北グレーの雲の遥か上へ。

年末年始野宮的美味台湾旅。無事完了。

台湾への恋は、

多分、ずっと続く。

(写真は)

台湾桃園国際空港にて。

帰国便搭乗前、この時点では

「安達窯」しっかり抱いていたのに(笑)。

旅人の皆様、お忘れ物にはご注意を。