念ずれば通ず

あきらめない

強い気持ちで

事に当たれば

オーダーは叶う。

念ずれば通ず。

年末年始野宮的美味台湾旅リポート・ファイナル編。

いよいよ迎えた台湾での最後の晩餐は

ミシュランガイド2018台北でビブグルマンを獲得した超人気店

「茂園餐廰(マオユェンツァンティン)」へ。

季節の食材で美味しい料理を提供するために

「メニューのない料理店」と言われています。

MRT南京復興駅から小雨の中を歩いて10分ほど。

グルメ夜市として有名な遼寧街夜市を抜けた商店街に

想像より大きな看板を掲げたお店を発見。

地元の人々から絶大な支持を得ている台湾料理の名店へ、いざ。

小さな入り口を入ると白いクロスがかかったテーブルが並び、

広くはないけれどとっても居心地の良い雰囲気。

台湾語で「いらっしゃいませ」的な感じ(聞き取れない・笑)

応対してくれた女性スタッフに

「あの・・・予約をしてありますが・・・」と

こちらも英語と日本語ミックスで名前を言うと、

「はいはい、どうぞどうぞ、こちらへ」的なことを言いながら、

そのお姉さん、ずんずん入口へ向かって、店の外へ出ていく。

へ?外?予約した席は・・・外?

あたふた惑う私たちをお姉さんは笑顔で振り返りながら、

「大丈夫、こっちこっち」と2軒ほど先の建物へ。

おっと~、なんと~、先程とほぼ同じ作りのお店があった。

台北でも予約のとれない超人気店「茂園餐廰」には

同じ通りに總店と別に離れのような別棟が存在していたのでした。

よ~く見れば、ごく控えめな看板を確認。

完全に見逃していたね~。

案内された茂園餐廰・離れ(笑)担当は

20代くらいの爽やかなイケメン青年。

カジュアルで清潔なデニムファッションが良く似合っていて、

どことなくおっとりしたボンボン風、

この店の孫息子?な~んて妄想していると、

そのイケメン君、台湾映画の恋愛ものの主人公みたいな笑顔で

なんと、なんと、「メニュー」を手にやってきた。

あれ?あれれ?メニューないって噂だったけど・・・???

私たちみたいにたまにドキドキしながらやってくる日本人向けに

この超人気店も気遣いをしてくれるようになったのだろうか?

とりあえず、ほっとしてメニューをざっと眺める。

事前情報でリサーチしていたお料理も載ってるが、

まずは、メインを決めなくちゃ。

台湾スターのように微笑む彼に

「お魚食べたい、見てきていい?」と申し出る。

「もちろん、OK!OK! あっちでじっくり見てきて」と

またまたお店の外を指さす。そうなのです。

基本的に「メニューのない店」、地元の常連さんは

まず先程の總店の奧にあるカウンターへ向かうのがお約束。

またまたお店の外へ出て、2軒隣の總店へ。

既に地元客でにぎわう店内をずんずんと奧へ進むと、

ありました!この日仕入れたばかりの新鮮な魚貝類がずらり。

お魚屋さんのように活きの良いお魚たちが氷の上に並び、

その横の黒板には「招牌菜」=本日のおすすめ料理と書かれていて、

この鮮魚カウンターから好みの食材を選んで注文するのが

「茂園餐廰」の常連セオリー。

ここまでは事前リサーチ通りですが、

ここからは度胸と熱意が試されるのでした。

「茂園餐廰」の看板料理のひとつが「塩冬瓜蒸時節鮮魚」。

台湾の冬瓜の漬物を載せて鮮魚を蒸した一皿で

もちろん「招牌菜」の黒板にも書かれていますが、

私、トラウマ的に、お漬物が、NG。

どこの国でも、国籍問わず、漬け物は・・・ダメ(涙)。

しかし「メニューのない料理店」、(ホントはあったけど)、

季節の食材をお好みでお料理してくれるはず。

鮮魚カウンターの横で注文を手ぐすねひいて待っている、

魚屋さんのおかみさん風の女性スタッフに

英語、日本語まじえて、必死のオーダーを試みる。

「『蒸時節鮮魚』を食べたいが、私は『塩冬瓜』NOなのだ。

ゆえに、代わりに『豆鼓蒸し』にしてもらえないか」

そのなのよ、実はさっきのイケメン君に同様に訴えたら、

「豆鼓蒸しとか、できるから、あっちで注文して」って

言ってくれていたのだ。

しかし、おかみさん、こちらの意図がうまく伝わっていないらしく

なかなか、首を縦に振らない。

黒板の「塩冬瓜蒸時節鮮魚」の文字を指さしながら、

「これがベスト」とばかりに、グイグイ押してくる。

しかし、ここで引き下がるわけにはいかないのだ。

ひたすら「塩冬瓜NO!」「豆鼓プリーズ!」を繰り返し、

ついでに「あっちのお兄さん、できるって言ってたもん」と

台湾スターの証言を重要証拠に再度お願いすると・・・

念ずれば、通ず。

漬け物嫌いの信念、岩をも通す。

「あ~、わかったわかった、豆鼓蒸しね、できるできるよぉ♪」。

台湾語は全然わかんないけど、絶対そう言った(笑)。

塩冬瓜蒸し押し一辺倒だったおかみさん、にっこり笑って、

アタシが選んだ、すんなり美しいフォルムのお魚を

むんずと氷から引き出しのだった。

色々な国で、色々なお料理のレストランへ行きましたが、

これほどエネルギーを消費したオーダーはない(笑)。

もう食べる前から、完全燃焼。

何事か成し遂げたような充実感に満たされながら、

またまた2軒先の離れへ戻る。

さあ、メインのお魚も無事注文完了。

あとは、ひたすら食べる、食べる、食べる。

美味台湾旅の最後の晩餐リポートは明日へと続く。

(写真は)

「茂園餐廰 總店」

奥のカウンターに並ぶ新鮮魚介類。

美麗島の海からの贈り物。