農具店でお買い物を
ティファニーで朝食、は
実際はできません。
でも台北迪化街では
農具店でお買い物ができちゃう。
まさかの、ほんと。
年末年始野宮的美味台湾旅リポート。
旅の3日目、2019年の元日も冬の台北街歩き満喫中。
朝一番で台北最古の古刹龍山寺で初詣を済ませたあとは
小雨に煙る壮麗な「総統府」を見学、MRTで「大橋頭駅」へ移動。
清朝時代の1880年代、淡水港の開港により発展した、
かつての「大稲埕」現在の「迪化街」を訪ねています。
日本統治時代には茶葉や漢方薬、乾物、などの輸出が最高潮となり、
台湾で最も栄えた問屋街となり、財を成した商人たちが
豪奢な建築物を競うように建て華やかな街並みが形成されました。
当時の栄華を象徴する中洋折衷様式の赤煉瓦の建物が連なり、
その多くが市の歴史的建築物に指定され、
2011年頃からリノベーション計画が進行。
豪商の大邸宅が連なるリノベブーム発祥の地として注目のエリアです。
歴史を物語るバロック様式の美しい赤煉瓦建築は
モダンなカフェやハイセンスなギャラリーに生まれ変わり、
伝統と新しさが混在する魅力あふれるリノベタウン迪化街。
比較的静かな北側の「迪化街一段」から
賑やかな中心部へ南下する穴場ルートでのんびり散策を開始。
お目当ての百年老店「李亭香餅店」もすぐに見つかり、
絶品の台湾伝統菓子を少量多品種、大人買い。
旅先で老舗菓子店に立ち寄るミッションも無事遂行。
奥行きのある建物の中庭の向こうにお洒落なカフェが隠れていたり、
台湾名物「魚丸(魚団子)」のお店に料理人が仕入れに来ていたり、
街並みに新旧の素敵が心地よく現在進行形で共存してます。
歴史保存地区として鑑賞するためにただ残すのではなく、
今も現役で生きている数少ない老街。
この街はまた新しい世紀を歩み始めているようです。
おや・・・空が明るくなってきたような。
気がつけば冬の台北名物の小雨もやみ、うっすら日が差してきました。
街歩きの足もさらに軽くなり、迪化街一段をさらに南下。
ん?むむむ?何だ?このお店は?
大中小の蒸篭や竹細工などが店先にまで並べられていますが、
看板を見上げると「永興農具工廠」とな。
農具・・・???
確かに軒先には鍬や鎌、鋤などの農具がずらり。
しかし店内には台湾製のお洒落なキッチン雑貨がぎっしり。
むむむ・・・頭がいささか混乱する。
旅先で農具店?農具店でお買い物???
そう、NY五番街のティファニーで朝食は食べられませんが、
ここ台北迪化街では、農具店で素敵なお買い物ができちゃうのでした。
「永興農具工廠(ヨンシンノンジュゴンチャ)」は
もともと農具を扱う問屋でしたが、
今では竹製のカトラリーや鉄のフライパン、中華包丁などなど
台湾製のお洒落なキッチン道具が揃う調理器具専門店として超人気。
軒先にあった農具類は農具問屋だった名残を留めるアイコンとして
お洒落にディスプレイされているのでありました。
ニューヨークやパリやハワイでも
素敵なキッチン雑貨ショップは必ずチェックしてきましたが、
農具店の歴史をダイレクトにそのまま残したこんなお店は初めて。
世界のキッチン雑貨専門店の中でも特筆すべき存在かも、ね。
農具店でお買い物を。
お店中が欲しくなっちゃう
「永興農具工廠」。
恋する台湾キッチン雑貨話、
明日へと続きます。
(写真は)
「永興農具工廠」
鎌や鍬と蒸篭が共存。
世界に二つとない
ユニークな店構え。

