行天宮参詣

台北の中心部

車が行きかう都心に

清らかに佇む

心の拠り所。

行天宮参詣。

年末年始野宮的美味台湾旅リポート。

旅の4日目、1月2日の朝も萬華の高層ホテルから歩いて龍山寺へ。

滞在中、毎朝通っているとなんだか勝手に檀家気分になってくる(笑)。

今朝も冬の台北名物、絹糸のような小雨がそぼ降る中、

古刹の境内はお線香の煙に霞んでいた。

龍山寺は、今日も、雨だった。

さて、実質的な最終日となる4日目、街歩きを開始。

まずは正月2日、開運を願って初詣のはしごと参りましょう。

台北市内には龍山寺のほかにもたくさんのパワスポがありますが、

商売を営む人が多い台湾の人々から絶大な支持を得ている「行天宮」へ。

ご本尊は商売繁盛や金運の神様として信仰が厚い関聖帝君。

ん?関聖帝君って、あの三国志の?

そうです。三国志の英雄「関羽」のこと。

英雄と商売繁盛って、ちょっとピンとこない感じがしますが、

実は関羽がそろばんを発明したという伝説や

出身地の塩商人の活躍など、さまざまな説が相まって、

商売の神様として祀られるようになったのだそうです。

そういえば、龍山寺にも関聖帝君おいででしたな。

「行天宮」は台北市内における最大の関帝廟。

龍山寺駅から忠孝新生駅へ向かい中和新蘆線に乗り換えて2つ目が行天宮駅。

パワスポがそのままMRTの駅名なのも信心深い台湾らしいな。

地下鉄駅から地上へ出ると、そこはまさに都心部。

大きな道路を車がバンバン行き交う交差点の向こうに

威風堂々とした祈りの地が存在していました。

龍や鳳凰を戴いた赤い屋根が連なる広大な敷地。

商売繁盛を願う台湾の人々の心の拠り所であります。

でもまあ、旧正月じゃないから、

そんなに混雑していないよねぇ、なんて予想は、甘かった。

豪華絢爛な巽門をくぐった瞬間、

大群衆が押し黙る密度の濃い静寂に圧倒された。

あの・・・何かのデモですか?と思うくらいの、まさに大群衆。

中央の広場もぐるりと回された回廊の下も夥しい人・人・人。

数えきれない人々が一斉に本殿に向かって頭を垂れ、

その本殿前で独特の調べで祈りを唱える僧侶?が

ぐぉぉぉ~ん♪と銅鑼を打ち鳴らすタイミングで

ざざ~っと一斉にさらに深く頭を垂れ、合掌をする。

あの・・・すみません・・・お邪魔・・・いたします・・・。

おそらくは新年の開運祈願などの重要な法会の真っ最中なのでしょう。

皆様の真摯な祈りを邪魔しないよう、そっと列の端っこに並ぶ。

境内をびっしり埋め尽くす祈りの群れ。

何も知らずにやってきた旅人は一歩も動けない。

いやあ、台湾の初詣は密度が違った。

お賽銭あげて柏手打っておみくじ買って、はいおしまい、なんて

いたってフリーな日本の初詣とは気合というか本気度が凄い。

しかし・・・本殿の祈りの声も銅鑼も・・・いつ終わるんだ?

延々と同じテンポとリズムでエンドレスに続いている。

じり・・・じり・・・じりり・・・。

音をたてないように、最後尾のわずかな空間を横移動(笑)。

なんとか本殿横の建物にたどりつく。

まるで教室のような造りの室内で青い法衣姿が印象的な人々が

静かに生真面目な様子でお仕事をしている。

そういえば・・・お線香の煙も香りもない。

都心の祈りの地「行天宮」は

不思議なことがいっぱい。

その謎についてはまた明日。

(写真は)

正月2日の「行天宮」。

スマホで撮り切れない大群衆。

本殿前の祈りのタクト合わせて

整然と頭を垂れる人々。

都心の敬虔。