朝から夜まで市場
朝ごはんも
お昼ご飯も
夕餉の買い物も
夜のちょい飲みも
朝から夜までおまかせ市場。
年末年始野宮的美味台湾旅リポート。
旅の4日目、正月2日は朝から初詣のはしごからスタート。
台北最古の古刹龍山寺で3日連続の参拝後はMRTで行天宮へ。
商売繁盛、新年開運を祈る地元の人たちで埋めつくされた境内で
何とかお参りを済ませ、地下道のある名物占い横丁も視察。
行天宮駅に向かってビジネス街を貫く松江路をぷらりぷらぷら。
ピンク色の看板が愛らしい地元ベーカリー「一之軒」で
竜眼酥など台湾のお菓子を少量多品種大人買い。
地元スーパー「全聯」でお粥のおともらしき謎の缶詰もゲット、
さあ、そろそろ駅へ向かわねばと思いながら、またまた寄り道。
オフィスビルやホテルなどが立ち並ぶビジネス街の裏側に、
暮らしの匂いが色濃く漂うエリアが垣間見えたのです。
もう、誘惑には勝てない(笑)。
予想通り、表通りから一本入ったエリアは生活感満載。
台東名物の「蕃荔枝(アテモヤ)」を産直販売する軽トラや
新鮮な野菜を路上にずらり並べたおばちゃん軍団に
葱油餅などの屋台も並ぶ普段着の住宅街が広がっていて、
古めかしい公団住宅風のビルの正面に真っ赤な看板発見。
その名も「松江市場」。
NHKの「チョイ住み」でも登場した超ローカル&ディープな市場。
買い物籠下げてサンダル履きで毎日通う地元の台所って感じ。
旅先で市場に遭遇すると入らずにはいられない体質(笑)、
さっそく年季の入った建物に潜入開始。
やはり、地元度200%。
日本人はもちろん外国人観光客の姿はほぼゼロ。
観光市場とははっきり違う素顔の普段着の市場であります。
1階はお惣菜や乾物、お菓子やお茶、肌着や日用品のお店が並び、
建物内で不思議な段差で連なる地下1階が生鮮食品ゾーンのよう。
スロープのような階段のような勾配をそろそろ降りていく。
魚屋さんの店先には台湾産地魚が勢ぞろい。
スズキのようなスマートなお魚やクロムツ系のお魚が多く、
沖縄みたいな亜熱帯系極彩色カラフル系は少ないのが興味深い。
台湾と近いのに海の中で住み分けているのかしら?なんて
ぷらぷら歩を進めると・・・
お~っと!台湾らしい食の風景、発見。
肉屋さんです。
それも豚肉だけの肉屋さんです。
店先いっぱいに頭から尻尾の先まであらゆる部位、内臓までもが
ずらり並べられ、上からぶらり、吊り下げられています。
薄桃色した腿肉、塊のままのあばら骨の手前に
ぷら~りと心臓が揺れている。
初めて見た人にはショッキングな光景かもしれませんが、
台湾の人にとってはこれが普通のお肉屋さんの景色。
その日に入荷した新鮮な豚肉を、その日の料理に合わせて部位を選び、
その日に使うだけ量り売りで買っていくのです。
売る人も買う人もお肉のことをよく知っているのだ。
まだ温もりさえ残していそうな部位や内臓や尻尾や頭が
お肉になる前の姿を想像できるようなリアルさで、
パズルのピースのように店先に吊るされている。
その光景は神々しく、深い感謝が湧き上がってきた。
「命」を残すことなく、美味しく、頂く。
パック入りの精肉からは想像できない命の実感。
美食台湾の原風景だった。
松江市場の鮮度は特に評判で、
台北市内の料理人も毎朝仕入れにやってくるそうです。
プロもアマもお墨付きの食の現場がビジネス街の裏通りにある。
面白いなぁ~。これだから街歩きはやめられない。
さらにこの松江市場、夜になると表情が一変。
牛肉麺や激旨炒飯などがわんさかのプチ夜市になるのだそうです。
屋台の台湾小菜でチョイ飲み、サク飲みなんていいねぇ~♪
昼と夜で表情が変わる、朝から夜まで楽しい市場って、
あれ?沖縄の栄町市場みたいだよね。
やっぱり台湾と沖縄、似ているよ。
表通りはビジネス街。
一本裏通りを入れば地元度200%の超ローカル住宅街。
行天宮近くの松江路界隈はお手頃ホステルも多いらしい。
たしかにチョイ住みしたくなるエリアですな~。
入り口の屋台のドーナツも美味しそうだった~。
台北には
素通りできない市場が潜んでいる。
時間がいくらあっても足りないよ(笑)。
(写真は)
松江市場の豚肉屋さん。
命を大切に食べ尽くす。
敬意にあふれた光景。

