台湾カンダハー

艶やかな緑。

柔らかくて

心地よいぬめり。

台湾で再会した

美味カンダハー。

年末年始野宮的美味台湾リポート。

旅の3日目、2019年元日も冬の台北をぐるり街歩き。

朝一番に龍山寺で初詣、壮麗な「総統府」を見学語は迪化街へ。

清代末から淡水河の交易で栄えた注目のリノベタウン。

栄華を物語るバロック様式や中洋折衷様式の建物が並ぶ問屋街で

台湾伝統菓子や竹製のカトラリー、上質な乾物類などをゲット、

遅めの街角ランチを地元で大人気の老店で楽しみました。

屋台から始まった「老阿伯魷魚羹」。

台湾名物の魚丸湯(魚すり身団子スープ)が大評判のお店で

パクチー抜きや麺大盛りなどわがままカスタマイズもOK。

わかりやすいメニュー、素早い調理、親切な対応、

美味しいものが大好きな台北の人が行列を作るワケよねぇ。

1階の調理場&カウンターをぐるりと囲むように

台湾式アーケード「亭子脚」の空間がそのままオープンエアな客席に。

あれ?満席?とまごまごしていたら、

家族で食事をしていた地元のお父さんが身振り手振りで、

「こっち、こっち、ここ空いてるよ」と手招きしてくれました。

「謝謝!ありがとう!Thank you!」

思いつく限りの感謝(笑)を述べてお隣の席へ。

小学生くらいの娘さんと奧さんと家族団らんでお食事中のお父さん、

忙しく箸を動かしながら、表情と身振り手振りで、

「ここ、めっちゃ美味しいから、どれも最高」と教えてくれる。

ご近所さんに愛される老店で地元の人と肩を寄せ合っての昼食なんて、

なんて素敵なシチュエーションでしょう。

食事前から期待度200%ね。

さあ、お料理がさくさく運ばれてきます。

まずは「福州魚丸油麺」。

ふわふわの白身魚のすり身団子が入った透明なスープに中華麺をセレクト。

まずはメインの魚丸からよねぇ~とお箸でつまもうとした瞬間、

つるり!魚丸がすべって、宙を飛んで、向かいの夫にまで飛んだ!

まるでコント、いやコントでも、ここまで完璧には飛ばない。

と、その時、ケタケタケタ~~(笑笑笑)!!!

お隣の奥さんが超絶大爆笑!

完全に「ツボ」に入ったらしく、笑いが止まらない。

何度か口を閉じてこらえようと試みるものの、

ク・・・ク・・・プハー!(笑笑笑)!!!

お父さんが目線で「お前、そんなに笑ったら失礼だろ」的に

奧さんをたしなめているようですが、笑いは最高の外交官。

宙を飛んだ魚丸のおかげで一気にご近所さんになれちゃいました。

ではでは「福州魚丸」のいざパクリ。

おおお~、ふわふわの白身のすり身団子の中に、

おおお~、ジューシーな豚ひき肉餡が詰まっている!

すり身だけでも充分美味しいのに、中心にさらにお肉を入れるなんて。

台湾では練り物をよく食べますが、魚にお肉を合わせるのが特徴的。

魚+お肉は足し算以上、掛け算レベルに美味しさがアップします。

上品なスープに細めの中華麺がよく合います。

次にやってきた小菜は一見、謎のお肉。

甘だれがかかった茹でたお肉なのですが、見たことがない形だ。

運んできた2代目らしき老主人が「ほっぺ、ほっぺ!」と

しきりに自分の頬を指さしています。

あ~、そうか~、豚のほっぺのお肉なんだ。

ちょっとプリプリした食感が甘醤油だれによく合う。

「魷魚羹米粉」(スルメイカの魚すり身団子スープ・米粉入り)も

ぴろぴろ&つるつる食感がたまらない「乾板條」(まぜ米粉麺)も、

確かにどれを食べてもめっちゃ美味しい!!!

仰る通り、「好吃!好吃!」とお隣のお父さんにグーサイン。

すると天蓋の支柱をしきりに指さす。

ん?視線の先にあったのはティッシュボックス。

ホント、なんて親切で気が付くお父さんなのでしょう。

さらに娘さんが飲んでいたミネラルウォーターを見て

どこで買えるのかと聞くと、さっと席を立って

交差点を超えた酒屋さんまで自ら案内してくれたのであります。

台湾パパは優しい、気が付く、笑い上戸のママは幸せだ。

私たちもお隣に座れて幸せだ。

そこへ美味しそうな野菜の小菜が登場。

さっきの2代目おじさんが「おいも、おいも」を教えてくれる。

緑鮮やかな茹でた青菜に肉そぼろ入りの甘だれがかかっています。

おいも・・・?もしかして・・・パクリ。

くせがなく、ほのかな甘み、そしてかすかなぬめり。

やっぱり、これは「カンダハー」だ!

沖縄でおなじみのさつまいもの葉「カンダハー」。

沖縄ではジューシー(雑炊)などによく入れる青菜ですが、

台湾でもおなじみのお野菜だったのねぇ。

「地瓜菜」と呼ばれ、実にポピュラーな存在。

その昔、沖縄は「大琉球」台湾は「小琉球」と言われ

歴史的にも地理的にも近い間柄だったことを再認識するのでした。

迪化街の街角老店。

お料理もお隣さんも最高。

魚丸も台湾カンダハーも

親切なパパも笑い上戸なママも

ずっと忘れない、素敵な思い出。

(写真は)

「湯青菜(時令)」

茹で青菜=旬野菜。

本日は「地瓜菜」。

台湾カンダハー。