十字路オアシス

名前もない。

電話もない。

でも街ゆく人が

誰もが足を止める。

十字路のオアシス。

年末年始野宮的美味台湾旅リポート。旅の3日目は2019年元日、

朝一番に小雨の龍山寺で初詣、壮麗な「総統府」を見学後は

新旧の魅力が融合したかつての「大稲埕」、現在の「迪化街」を散策。

清代末から淡水側の交易によって栄えた台北経済の拠点となった街には

当時の豪商たちが建てたバロック様式や中洋折衷様式の建物が並び、

台北リノベブームの発祥地として知られています。

その先駆けとなった「世代群」が運営管理する「民藝埕」は

「三進式」を呼ばれる特徴的な長屋スタイルの建物を

ハイセンスな感覚でリノベーションした代表的なプロジェクト物件。

間口が狭く奥へ奥へとウナギの寝床のように続く造りは

京都の町家などに似ていて日本統治時代の建築遺産とも言えます。

それぞれのお店を開放的な中庭が有機的につなぐ構造は

人と街と時代をゆるやかに結ぶことに大切にする、

現代の価値観な象徴しているようでした。

さらに先へ進めば「世代群」がはじめて手がけた「小藝埕」や、

100件以上の布問屋が集まる「永楽布業商業」など、

迪化街の中心スポットがあるはずなのですが、

・・・お腹が・・・減ったぁ~~~!

「孤独のグルメ」の五郎さん状態(笑)になっちまった。

あまりに迪化街散歩&お買い物が楽しく時間を忘れていましたが、

気が付けばお昼をとっくに過ぎているではありませんか。

まだ先を急ぎたい自分にお腹ペコペコの自分が一本勝ち(笑)、

さっき見つけたお目当ての老店でランチにすることに決定。

賑やかになってきた迪化街の途中で踵を返し北上すると、

十字路の街角に鮮やかな柑橘類満載の屋台を発見。

台湾産のオレンジや金柑のような柑橘フルーツが

こぼれんばかりに詰まれた屋台・・・ジュース屋さん?

おじさんが旧式の手搾り器で一個一個柑橘フルーツを

その場で搾ってジュースを作っていました。

これぞ、まさに、台湾産天然100%混じりっけなしの手搾りジュース。

1m離れた距離でも爽やかな芳香が漂よってくる。

わぁ~、飲みたい、お腹がすいてるけど、飲みたい!

思わず屋台に近寄り、注文しようとしたのですが、

おじさん、脇目もふらず絶賛手搾り中、目も上げない。

相当レトロな旧式搾り器に一個ずつ柑橘類を投入して絞るのですが、

電動ミキサーやジューサーとは違って処理能力にも限界があり、

しかも、大量の注文を受けているらしく、複数の紙コップが待機。

さらに加えて、おじさん、それほど焦る気配もない。

淡々と丁寧に急がず騒がず、俺は絞るだけだぜ、的な様子(笑)。

これは一杯のジュースを手にするまでに相当の時間がかかると見た。

またまた勇気ある撤退、ですな(笑)。

あ~、でも沖縄のたんかんに似たあの柑橘手搾りジュース、

絶対、美味しいだろうな~。

実はこの屋台、「迪化街」の隠れた名物店だそうで、

名前もない、電話番号もない、不定休だけど、

街歩きには欠かせない果汁ドリンク屋台として大人気とか。

だよねぇ、絶対足を止めちゃうよねぇ。

迪化街一段と帰綏街の交差点。

フルーツ山積みの屋台は

十字路のオアシス。

街角にある名もなき名店だ。

(写真は)

迪化街の十字路オアシス。

色鮮やかな柑橘フルーツと

マイペースのおじさん♪

また今度ね。