門前阿媽甘味店

善男善女が集うお寺。

神様にお祈りしたら、

門前の甘味店でほっこり。

懐かしくて優しい

阿媽のおやつ。

年末年始野宮的美味台湾旅リポート。

2日目は12月31日、2018年の大晦日は台北をぶらり街歩き。

朝一番で台北最古の古刹龍山寺へ参詣、旅の無事と来る年の家内安全を祈り、

冬の台北らしい小雨そぼ降る中をぷらぷらお散歩、

200年前の清朝時代の街並みを保存した美しい赤レンガの建物群「剥皮寮」から

昔ながらの雰囲気をそのまま残す「東三六街市場」を探訪。

今回の裏テーマはスマホに頼らない旅。

台湾の人は優しいし、道路標識などもも漢字表記だからわかりやすいし、

むふふ、地図と本能と勘だけで歩けるものですなぁ。

さて、豆電球に照らされた素顔の魅力満載の市場を後に、

再び龍山寺に向かって三水街を西へと戻っていきます。

ほどなく壮麗なお寺が見えてきました。相変わらず大勢の善男善女が

引きも切らず門の中へと吸い込まれていきます。

ほほぉ~、やっぱり!!!

三水街がMRT龍山寺駅前の艋舺公園脇の小道沿いにぶつかる角に

ピピピ♪♪♪野宮センサーが激しく反応するお店を発見。

「三六圓仔店」

まさに台湾的門前甘味処、お寺の門前に甘味あり。

神様仏様にお祈りした後は、日本も台湾も甘いもん、ですなぁ。

小雨散歩でちょっと疲れた体を甘味で癒すことといたしましょう。

台北で一番古い街の庶民に愛される甘味処。

三水街沿いの店先には伝統的な色鮮やかな台湾菓子が並び、

艋舺公園に面した方は「甜湯」=甘いスープ=台湾風お汁粉や

かき氷、お餅などを提供するカウンターになっていました。

店内では参拝帰りの地元のお年寄りや家族連れなどが

ほかほか湯気を立てる小豆湯やお餅を美味しそうに頬張り、

店の外にも台湾らしい屋外テーブルがちょこんと据えられています。

気取ったスイーツとは無縁の庶民的雰囲気にもうノックアウト。

ガイドブックを見るまでもなく、間違いない、ここは美味しい。

しばし感慨に耽りながら、まずはお店の外観をじっくり鑑賞。

角に立地する店には合計三つの大きな立て看板が掲げられています。

「三六圓仔店」に「三六粿店」。

「圓仔」とは台湾語でもち米でつくるお団子のこと。

「粿」はぷにゅぷにゅ系のおやつをさすらしいが、

以降、勝手に龍山寺前の三六団子店、と呼ぶことにする(笑)。

ん?その看板をよ~く見ると、

「65年老店」との文字が書かれています。

おおお、ここも「老店」でありましたね~。

台湾の人々は創業60年以上のお店を親しみと「老店」と呼び、

100年を超えると「百年老店」として表彰されるそうで、

昔のまま残ることが難しい台湾では老舗はとても尊敬されているのです。

三六団子店も地元で愛されて65年?の老店なのねぇ~。

と感心しておりましたが、

実は帰国後、良く調べてみると、

この「三六圓仔店」の創業は1938年。

日本統治時代にできた超老舗で計算すると年末時点で創業80年!

つまり15年も「65年老店」の表記のままでいたってことで、

看板作るときに誰か気が付かなかったかな~とも思いますが(笑)、

こうした大らかさが台湾らしくてちょっとほのぼのします。

正確には今年で「81年老店」の「三六圓仔店」。

もともとは龍山寺門前で団子やお餅、竜眼など果実を入れた甜湯を

売っていたおばあちゃんがその秘伝を子供たちに伝え、

現代は3代目と4代目がお店を切り盛りしているんだそうです。

そうかぁ・・・おばあちゃんは台湾語で「阿媽」。

台北の昔懐かしいおばあちゃんの甘いもんを受け継いでいる老店だった。

龍山寺の門前阿媽甘味店。

思わず泣きたくなるような

どこまでも優しいおやつのお話は

明日へと続くのでした。

(写真は)

龍山寺門前。

三水街と艋舺公園脇の小道の角。

おおらかな「65年老店」の看板が目印。

実は81年老店の「三六圓仔店」。

毎日通いたくなるよぉ。