台北上海午餐
極薄の皮。
芸術的なひだひだ。
じゅわっとあふれる熱々肉汁。
台湾グルメのど定番は
上海料理、だった。
年末年始野宮的美味台湾旅リポート。
旅の二日目、2018年の大晦日は小雨そぼ降る台北を街歩き。
朝一番で台北最古の古刹龍山寺へ参詣、清代の歴史保存地区「剥皮寮」、
昔ながらの庶民の台所「東三水街市場」をのんびり散策、
老舗甘味店「三六圓仔店」で一息入れた後はMRTで士林へ向かい、
鉄板観光スポット「國立故宮博物院」で必見の二大名宝、
「肉形石」と出張中の「翠玉白菜」の写真パネル(笑)を鑑賞、
70万点の収蔵品をすべて見るには6年かかるというので、
とりあえず2時間ほどの鑑賞で撤退決定。
だって、角煮そっくりの「肉形石」観てたらお腹がぐぅ~。
お昼どきをとっくにまわって入るもの、さあランチ、ランチ♪
故宮博物院からタクシーで士林駅へ、赤い淡水信義線に乗り東門駅で下車。
記念すべき台湾発ランチはグルメストリート永康街の超有名店へ。
というか、時期的に時間的にも、ほぼダメもと、なんだけど(笑)。
そうです、台湾グルメ界で不動の人気を誇る「鼎泰豊(ディンタイフォン)」。
世界で一番有名な小籠包のお店ですよね。
鼎泰豊本店があるのは東門駅のすぐそば。
とにかくいつでも人だかりしてるので、すぐわかる、らしいのですが、
東門駅出口から地上に出たとたんに驚いた、ホント、すっごい熱気。
ここは渋谷のスクランブル交差点でっか?的な人混み。
しかもほとんどが日本人の人の波が一定方向へ流れていきます。
冬の小雨も何のその、鼎泰豊、鼎泰豊へと、どんぶらこどんぶらこ。
こりゃあ、相当待つわなぁ~と覚悟を決める。
どんぶらこと波が流れ着き、黒山の人だかりとなった地点が、
多分、どうやら、鼎泰豊本店らしい。
だって余りの喧騒と熱気と人混みでお店の全容がまったくわからない。
勇気を奮っておしくらまんじゅう状態の人混みをすりぬけて
予約表らしいバインダーを抱えた細身のおねえさんの元へたどり着く。
「何人?」おねえさんが電光石火、日本語で尋ねてくる。
人数を答えると、さらに電光石火、「140分ね!」、
同時に自分の上の電光掲示版を指さす。「140」赤い文字が点滅していた。
ひょえ~!!!覚悟はしていましたが、まさかの140分待ち!!!
恐るべし、世界に名だたる鼎泰豊。
来店時に待機番号をもらって事前にオーダーを書き込み、あとは周辺で
マンゴーかき氷などたべながら時間をつぶすのがセオリーらしいのですが、
ダメだ、お腹が空いた、てか、もともと根性ない(笑)。
台湾に詳しい知人によると、台湾人にとって
「なぜ日本人はあれほどに鼎泰豊が好きなのか?」は大いなる謎らしい。
小籠包はどこで食べても美味しいのにね、不思議よね、ってことみたい。
なので、故宮博物院に続いて、またもや勇気ある撤退(笑)。
さっさと戦線離脱して黒山のおしくらまんじゅうから逃れて、
小雨そぼ降る永康街のメインストリートを歩く。
本能と勘で小籠包のお店を探すぞぉ。
永康街は質の高いグルメやショップが集まり、
雰囲気のいい茶藝館やマンゴー&スイーツの激戦区としても知られ、
若者や女子たちに人気のカワイイ系の雑貨ショップやカフェも多く、
旅行客の欲しいモノが全部揃う鉄板タウン。
台湾のトレンドもリサーチできるあたりも渋谷っぽい。
あきらかに龍山寺界隈とは違う。
ここで「モンガに散る」のロケは、できないな(笑)。
鼎泰豊の喧騒をあとに、
賑やかでお洒落な永康街のメインストリートを歩き出した途端、
あれ?ここ・・・美味しそうじゃない?
ガラス張りのオープンキッチンの中で熱々の鉄板で点心を焼いている。
ちょっと高級そうな店構えですが、店頭のメニューを見ると、
おおお~、小籠包‼蟹味噌小籠包もあるぞ!
ここもミニ行列ができているけれど、美味しいってことじゃない?
入口に立っていたお店のスタッフに聞くと「15分?」との答え。
お腹ペコペコだし、台湾の小籠包は基本どこでも美味いって話だし、
もう、ここに決定。
お店の名前は「高記(カオチー)」。
1949年創業、70年余りの歴史を誇る上海料理の老舗でありました。
ん?上海料理?
そうだった、鼎泰豊ショック(笑)で忘れていましたが、
そもそも「小籠包」は台湾料理ではなく、上海料理の点心。
93年にNYタイムズ紙の「世界十大美食レストラン」に鼎泰豊が選ばれ、
本場上海より美味しいと評判になったことから、
台湾と言えば小籠包って流れになっていたのでありました。
むふふ、上海料理専門店なら、これは間違いない、期待できそう!
とほくそ笑んでいると、順番がやってきた。
さあ、冬の台北上海午餐のお話はまた明日。
台湾は、美味い。
どこで食べても美味かった♪
(写真は)
永康街の
上海料理の老舗「高記」。
点心を焼くオープンキッチンに
味の自信が漲っていた。

