秋ないろ

ういろう、

じゃない。

ういろだよ。

季節限定もあるよ。

秋ないろ、だよ。

名古屋ビジネス旅最終日、夕方の飛行機までの半日街歩き。

朝は「コンパル大須本店」で名物エビフライサンド、

開門直後の天下の名古屋城を駆け足で見学した後は、

念願の徳川美術館&徳川園で近世大名文化の粋にため息、

瀕死のスマホをホテルで緊急充電した後、

再び食べ歩き天国大須商店街で遅めランチ。

伝統の味を守り続ける味噌煮込み専門店「たから」で

こっくりまったり濃厚熱々の「玉子にこみ」を味わった後は

江戸時代からの芝居小屋の面影を残す新生「大須演芸場」へ。

大須観音の門前町として発達した大須はかつて芝居小屋が立ち並び、

芸どころ名古屋のメッカとして知られていました。

幾多の困難を乗り越え現代に蘇った「大須演芸場」。

古今亭志ん朝が窮状を救うため伝説の独演会を開いた場所。

名人たちに愛された中京圏唯一の常設寄席、

いつか時間をたっぷりとって、ゆっくり一席聞いてみたいもの。

さあ、刻々と帰りの飛行機の時間が迫ってきました。

お土産も買わなくちゃ、観音様にもお参りしなくちゃ。

賑やかな幟がはためく演芸場のある横道から

再び休日の人出でごった返す大須観音通へ戻ると、

おっと、ラッキー、名古屋土産、み~っけ♪

地元名古屋の方がリコメンドしていた「大須ういろ」のお店です。

名古屋名物「ういろう」はAブランドが全国的に有名ですが、

「大須に行くなら、ぜひ大須ういろ、お奨め!」とのこと。

迷わず、即入店。

大須で生まれ、大須で育った「大須ういろ 大須ないろ」。

ん?ういろ?ういろう、じゃないんだ。

昭和24年(1949)創業の「大須ういろ」では

一般的な名詞である「ういろう」ではなく「ういろ」と呼び、

差別化を図り、商標登録もされているとか。

昔ながらの由緒ある名古屋銘菓への誇りが感じられますねぇ。

「大須ういろ」のHPによりますと、「ういろ」は今から600余年前、

中国から日本に伝来した米粉と砂糖だけで作られたお菓子で、

伝えた人が「礼部員外郎職」という官職に会ったことから名付けられたとか。

300年前に名古屋に伝わったその「ういろ」にこしあんを加えたのが

大須ういろ専売品となっている「ないろ」なのだそうです。

薄い羊羹色のういろが、ないろ、ってことね。

ういろは「外郎」、ないろは「内郎」と書くことから

縁起物としても喜ばれ、名古屋の人々に愛され続けているらしい。

ほほ~、ういろうじゃないよ、ういろだよ、ないろもあるよってことね。

老舗らしい上品で落ち着いた店内のショーケースには

すっきり美しいパッケージにつつまれた

さまざまな「ういろ」と「ないろ」が並んでいます。

う~ん・・・どれにしようかな~?

「よろしかったらお味見されませんか?」

女性の店員さんが優しく声をかけてくれます。

「こちらがシンプルなタイプ、

こちらが秋限定のういろとないろでございます」。

なるほどなるほど、まずは定番のシンプルタイプを試食。

う~ん、ぷる&もちの独特な食感。優しい甘さ。美味しい。

そして気になる季節限定の秋ういろ&秋ないろ。

秋らしいデザインのパッケージがお洒落ですねぇ。

「芋ういろ」「栗ないろ」がセットになっています。

ういろう好き、いやういろ好きの母へのお土産にしましょう。

「こちらが機械を使わない昔ながらの手作りで仕上げたものです」。

栗と小豆が美しい層を描いた特製ないろもパクリ。

おおお~、これは・・・もっちり感がなんとも嬉しい。

自宅用に一棹頂いていきましょう。

さあ、名古屋名物、ういろうじゃないよ、ういろだよ。

それに秋ないろもゲットしたよ。

心置きなく、いざ大須観音さまへお参りへ向かいましょう。

ちょうどからくり上演時刻の3時前、ふふタイムキープも完璧(笑)。

大須ういろのお店を後に観音通りを前進あるのみ。

待っててね、観音さま。

(写真は)

大須ういろの秋限定。

芋ういろ&栗ないろ。

優しい甘さと

素材の味が生きています。