歴史的トゥシューズ
もう、
「パンケーキ」は
必要ない。
自分らしく踊れる。
歴史的トゥシューズ。
素敵なニュースを見つけました。
「バレエ史に残る歴史的瞬間だ」。
ネットニュースサイトのハフィントンポストによると
イギリスの老舗ダンスシューズメーカー「フリード」が
この秋、白人ではないダンサー向けに
ブロンズと茶色のトゥシューズを発売したそうです。
バレリーナにとってつま先まで途切れない線をつくることが不可欠。
つまり肌の色と同じトゥシューズを履くことが絶対となりますが、
伝統的なトゥシューズは白い肌に合うような色しか作られていないため、
黒や褐色の肌を持つダンサーは既存のシューズに
ファンデーションなどを塗って自分の肌の色と合わせてきたのだそうです。
通称「パンケーキ」と呼ばれる作業は1時間もかかることもあり、
ダンサーにもシューズにも大きな負担を強いてきたのだとか。
なぜ?トゥシューズは白やピンクしかないの?
自分の肌の色にあったトゥシューズが欲しい。
そんなダンサーたちの願いに応え、
べての人の二-ズを満たすシューズを届けようと、老舗メーカーが
ロンドンを拠点に活動する黒人やアジア人、少数民族のバレエ団、
「バレエ・ブラック」に協力を依頼、1年以上の期間を経て、
販売に至ったのが、ブロンズと茶色のトゥシューズ。
美しい。
そのトゥシューズを履いたダンサーの写真に見惚れました。
鍛錬されたバレリーナの褐色のラインに沿った、
ブロンズや茶色のトゥシューズの美しいことといったら。
この美しいラインからどんな素敵なバレエが生み出されるのか。
想像するだけで、うっとりしてきます。
世界の第一線で活躍中のプロダンサーも
バレエを始めたばかりのリトルダンサーも、
もう、白人ではないばかりに「パンケーキ」などする必要はない。
1時間もファンデーションでお化粧することなんてない。
自分の肌を同じ色の美しいトゥシューズが選べるのだから。
ふと小さな頃を思い出しました。
おかっぱ頭のちょっとぷっくりした女の子だったあの頃、
バレリーナは憧れの存在だった。
レースのカーテンにくるまって畳の上に爪先立って、
チュチュを着てトゥシューズを履いたオデット姫になりきっていたっけ。
でも夢見るだけで、トゥシューズにパンケーキしなくちゃいけない現実なんか、
知らなかったよねぇ。というか、これまであまり想像もしていなかった。
「他の世界から見ると非常に小さな変化かもしれないが、
これはイギリスのバレエ史における歴史的瞬間だと思う」。
シューズ開発に協力した「バレエ・ブラック」の芸術監督の言葉です。
伝統的なバレエの世界の素敵で大きな変化。
ブロンズ色のトゥシューズを履いたプリマドンナのバレエを
いつかどこかで観てみたい、ものですね。
芸術の秋の、素敵なお話。
(写真は)
12月のバレエといえば、
「くるみ割り人形」。
くるみつながり(笑)で、
おやつのくるみ餅♪


