四つの口福
一杯目、
二杯目、
三杯目・・・で終わらない。
四つの口福。
先週の名古屋ビジネス旅で出会った名古屋グルメリポート第一弾。
お仕事でもお腹はすく、ご飯は食べる、食べるなら名古屋めし。
というわけで、欠航+雪の影響で4時間遅れの到着ながら、
なんとか初日の予定は無事クリア、さあ、夕食は?となり、
嬉しいことにお仕事をご一緒する地元の方が
さる名店の予約を取って下さいました♪
そのお店が「いば昇」さん。
名古屋めしの王座に君臨する「ひつまぶし」の名店であります。
初日でいきなりキング級グルメを堪能できるなんて幸せ過ぎる~。
名古屋市内にはたくさんのひつまぶしのお店がありますが、
「いば昇」は明治42年(1909年)創業のうなぎ一筋の老舗。
地元の方がご推薦の老舗、間違いない、超ラッキー。
しかも予約を入れて下さったのが錦3丁目にある錦店。
「錦三(きんさん)」と呼ばれる華やかな歓楽街のなかに
しっとり趣のある和建築の建物がそっと佇んでいました。
奥行きのある店内を進んでいくと小さな中庭がしつらえられ、
池には優雅に鯉が泳いでいたりと風情あふれる作りが素敵。
控えめに抑えた照明がまた落ち着きます。
奥のお座敷に通され、まずはメニューを。
といっても、もう「ひつまぶし」に決まっているんだけど(笑)。
お昼どきは長蛇の列らしいのですが、閉店時間が近かったため、
奇跡的にお席がとれたようですね。ちなみに閉店時間は夜の8時。
「錦三」は札幌のススキノ的なエリアですが、早いのねぇ~。
夜にひつまぶしを食べる場合はちょっとご注意を。
「名古屋の夜は早いんですよ」なんてお話を伺っているうちに
さあ、やってきました!人生初の「ひつまぶし」。
黒漆のお櫃の中にべっ甲色に輝いたうなぎが鎮座している。
うわぁぁぁ・・・なんて香ばしい、食欲をそそる匂いでしょう。
そして小さなお茶碗とおしゃもじ、薬味、お茶と
ひつまぶしのフルメンバーが勢ぞろい。
一杯目はまずそのままうなぎとご飯をお茶碗によそって頂きます。
う~ん!!!美味い!皮が香ばしく、身はふっくら、甘すぎず辛すぎず。
濃厚だけれどすっきりした味わいがたまりません。
鰻を蒸さずに焼く「上方焼き」の醍醐味、ですな~。
極上のうなぎ、極上のたれには三河みりんも使われているのでしょうな。
香ばしさでは日本一、ではなかろうか。
そして二杯目はねぎとわさびをのせてパクリ。
これがまた、最高のマリアージュ。
ねぎの芳香とわさびのツンとした辛みが鰻の旨みを引き立てている。
なんというか、一気に大人びた、粋な味わいに変化します。
二杯目の美味しさが分かってはじめて大人の仲間入りかもね。
三杯目はお煎茶をかけてお茶漬けで。
お店によってはおだしのところもあるようですが、
個人的にはお煎茶の方が鰻の個性を損なわずに
すっきり食べられるような気がします。
さらり、さらさら、するするとお腹に三杯目が収まっていく。
普段、お茶碗3杯なんて皆無なのに、自分でびっくり。
で、「ひつまぶし」はこの「三つの食べ方」が一般的ですが、
「四つ目の食べ方」が存在しているらしい。
それは、三つの中で一番気にいった食べ方で〆る、というもの。
実はそんなことは知らずに、いつの間にか実践してました。
お茶漬けの後、お櫃に残った最後の鰻とご飯をお茶碗によそい、
ねぎとわさびを載せた大人スタイルでフィニッシュ。
本能が四つの口福を求めていたのでした(笑)。
鰻を三度、いや四度美味しく食べる「ひつまぶし」
そんな美味しい必殺技を大正時代に生み出した名古屋。
料理屋の賄いから生まれたと言われていますが、
みんなで分けて食べられるように工夫したという説もあります。
美味しいものはみんなで仲良くかぁ。いいなぁ、ほっこりするなぁ。」
ぱんぱんのお腹をさすりながら(笑)、
名古屋めしに恋した初日の夜。
錦三のネオンに見送られホテルへと帰るのでした。
名古屋、美味い!
(写真は)
「いば昇」のひつまぶし。
四つの食べ方で満喫。
世界で一番美味しいべっ甲色。



