名古屋交響曲サンドイッチ

カリ&ふわのパン。

揚げたての海老フライ。

ふんわり卵と

しゃきしゃきキャベツ。

世界に誇る名古屋サンド。

名古屋ビジネス旅で出会った名古屋グルメリポート。

帰りの夕方の飛行機までの半日街歩きは名古屋モーニングでスタート。

歴史ある寺町、門前町であり最近は食べ歩き天国して人気の大須商店街を朝散歩、

信長ゆかりの万松寺を過ぎてすぐの粋な脇道にめざす喫茶店がありました。

昭和22年創業の老舗「コンパル大須本店」。

サンプルが並ぶウィンドウも赤いビロードの椅子も懐かしい

レトロで昭和そのもののノスタルジックな佇まいに感動。

朝8時の開店と同時に地元のお客さんを中心にあっという間に満席。

大須の旦那やご近所さんたちにとって「朝はコンパルで」がお約束なのね。

直角で真っ直ぐな赤い椅子の背もたれ越しに町内会の会話が聞こえてきそう。

京都の寺町あたりの老舗喫茶店の雰囲気とよく似ている。

戦後まもなくから名古屋空襲で灰燼と化した街から立ち上がり、

お店と地元の人々が共に積み上げてきた歴史が

この居心地の良い温かな朝の空間を作り上げているのですね。

素顔の名古屋に触れられる貴重なお店です。

コンパルの看板メニューは自慢は20種類以上もあるサンドイッチ。

昭和35年頃、かつて米軍基地で働いていたコックさんが

名古屋で初めて玉子サラダサンドを出したのだとか。

マヨネーズやドレッシングは具材の味が引き立つように工夫した自家製、

パンは耳の部分をカットするため、大きめサイズの特注パンを使用。

コンパルが市外、県外に出店しない理由はこうした条件が確保できないため。

創業当時と変わらない味を真面目に提供し続ける老舗のこだわり。

ますます惚れてしまう。

電車乗り継いででも食べるべし、と言われているのが

コンパル名物の「エビフライサンド」。

しかしメニューを見ると、あれも食べたい、これも食べたい(笑)

幸い、お仕事をご一緒した方と3人で行っておりましたので、

さらに「味噌カツサンド」と「小倉トースト」の三つを注文。

「はい、じゃあ、三つにカットしてお持ちしますね」」。

ベテランの男性店員さんがこちらが何も言わないうちに神対応。

いや、神対応なんて言葉がない昭和からず~っとお客様のために

当たり前に続けてきたコンパル式接客なのでしょう。

はい!やってきました!「エビフライサンド」。

軽くトーストし耳を落とした例の特注パンに

名古屋めしの代表エビフライ3本とふわふわの玉子、

シャキシャキのキャベツがたっぷり挟まれている。

カツサンド用のソースとタルタルソースの贅沢なダブル使い、

たっぷりボリュームある名物サンドをいざ実食。

具材をこぼさないよう、限界まで口を開け(笑)かぶりつく。

カリ・・・ふわ・・・じゅわぁ・・・シャキシャキ♪

パンは香ばしく柔らかく、エビフライは揚げたて、キャベツは新鮮、

全ての具材が名古屋めしの素晴らしさを歌い上げている。

まるで名古屋交響曲ともいうべき珠玉のサンドイッチだ。

テイクアウトもできますが、ぜひ本店で作りたてを味わうべし。

早起きしてでも来る価値は絶対ありますな。

「味噌カツサンド」も鉄板「小倉トースト」も絶品。

また名古屋人好みのネルドリップで丁寧に淹れた深煎りコーヒーが

激うまサンド各種によく合うのであります。

何でもネルドリップで落としたコーヒーを温めて再びドリップする

「かえし」と呼ばれるコンパル独特の方式で淹れているらしい。

エビフライや味噌カツ、小倉トーストなどちょいヘビーなパンメニューには

やわな浅煎りアメリカンコーヒーでは太刀打ちできない。

超ブラックなコンパルコーヒーがベストマッチ。

お洒落なカフェサンドや萌え断サンド、

アメリカンなボリュームサンドなどとは全く違う、

日本生まれの由緒正しき昭和の喫茶店サンド。

その王道をひっそりと守り続ける地元に愛される名店。

コンパル大須本店。名古屋へ行ったら、早起きすべし。

朝はコンパルで。

(写真は)

コンパル名物

「エビフライサンド」

元祖萌え断?

朝から元気が出る幸せの味。