バタ―クリーム党
甘くて
なめらかで
かすかにしょっぱくて
懐かしさにあふれた
愛しのバタークリーム
北海道こしあん党党首を勝手に自称しておりましたが、
先週末の早来郷愁プチドライブ旅のお土産を賞味し、
また新たな党を結党すべき熱い思いにかられました(笑)。
やっぱり、美味しい♪やっぱり大好き♪
昭和の味、バタークリームのケーキであります。
北海道バタークリーム党、結成したいほど。
JR早来駅の目の前にある「和道堂」で
名物の「みそまんじゅう」とともにゲットしたのが
おかみさんおすすめのケーキの切れ端パック。
和洋菓子を作る昔ながらの町のお菓子屋さんらしいお徳用品。
スポンジケーキの土台部分をカットした切れ端が
透明ケースにぴっちり律儀に詰められています。
お値段は・・・350円くらいだったような記憶が。
お洒落なパティスリーのケーキは1個500円超えも珍しくない昨今、
いまどきスイーツ1個もしないお値段で買えるなんてお財布にも優しい。
さっそく熱い紅茶を淹れて、今週のおやつにいただきました。
スポンジの真ん中には昭和の味、バタークリームが挟まれています。
切れ端の厚さが微妙にまちまちなのが、ちょっと楽しい。
パクリ・・・あ・・・懐かしい・・・♪
しっかりめのスポンジ生地にはさまれたバタークリームは
甘くて、なめらかで、かすかにしょっぱくて・・・懐かしい。
昭和のお誕生日やクリスマスはこれが定番だった。
日本中のケーキが生クリーム全盛時代に突入する前、
ハレの日のケーキといえば、この味だったよぇ。
少し黄色っぽくて、ちょっと固めのバタークリームに
生の苺じゃない赤いチェリーや緑のアンゼリカの砂糖漬けが載っていて、
バタークリームを絞ったピンクのバラの花とか緑の葉っぱもあったりして、
アラザンとかいう銀色の砂糖粒がキラキラ光っていたっけ。
そうそう、銀のアラザン、無知な昭和のおかっぱ頭は
最初「仁丹」かと思って警戒していたことまで思い出しました(笑)。
一口食べて昭和の思い出があふれ出してきました。
冷蔵庫の普及や流通システムの発達によって
生クリームのケーキが主流となってからは
ちょっと日陰の身となっていたバタークリームケーキですが、
レトロなデザインや優しい口当たりがロマンチックだと
最近、じわじわと人気復活の兆しがあるようです。
そういえばクリスマスケーキのカタログやネットショッピングでも
バタークリームタイプを見かけたりしますものね。
実はバタークリームはとってもエラいのだ。
生クリームのケーキならば素人でもそれなりに作れますが、
バタークリームをお家で一から作ろうとするのはかなり大変。
バタークリームは大きく分けて3種類あって、
卵黄を使うバータポンプタイプ、卵白を使うイタリアンメレンゲタイプ、
牛乳が入るアングレーズタイプに分けられるのですが、
いずれにしても温度管理をしっかりしながらバターを練って、
シロップを混ぜてホイップしてと、相当難しい工程ばかり。
特に今のように製菓材料や器具などなかった昭和の時代、
バタークリームケーキはお菓子屋さんでなければ作れない、
文字通り、垂涎の甘い高嶺の花的存在だったのであります。
やっぱり、今も昔も、大好きだ。
北海道バタークリーム党を結成したいほど、大好きだ。
小さな子供ももういないけれど、今年のクリスマスは
バタークリームケーキを探してみようかな~。
赤いチェリーに緑のアンゼリカ。
蝋燭で作ったサンタさんとトナカイが載ったケーキの横には
本物のトドマツのクリスマスツリーに白い綿の雪。
ごちそうの鶏のもも肉を頬張る子供たちを
優しく見つめていたのは、まだ若かった父と母だ。
今日は父の命日。
温かい思い出が蘇り、
ありがとうの思いと
バタークリームのしょっぱさみたいに
かすかに切なさが募ってくる。
(写真は)
早来「和道堂」の
ケーキの切れ端パック。
甘くて、ちょっとだけしょっぱくて、
昭和の記憶を呼び起こす味がした。



