一瞬一皿

豊かな大地。

実りの喜び。

いちばんおいしい一瞬を

一皿に表現する。

9月の一瞬一皿。

今年最強の台風21号が日本列島に接近中。

札幌は朝から爽やかな青空が広がっていますが、

非常に強い勢力を保ったままハイスピードで

日本列島を駆け抜けていく予想となっています。

収穫の秋を迎えてホントに心配。

まだ台風の影響もなく素晴らしい好天に恵まれた週末、

昨日、日曜日は極上フレンチランチを満喫しました。

8月生まれの夫の2度目の(笑)誕生日お祝いで

北海道が誇る「レストラン・モリエール」へ。

うふふ、前日からコンディション整え、

イイ感じにお腹をすかせて万全の態勢で参上。

白を基調にした落ち着いた居心地の良い空間。

大きな窓から望む円山公園の緑は印象派の絵画のよう。

モリエールはシックな雰囲気のディナーも素敵だけれど、

明るい陽光と緑に包まれるランチも格別なのです。

ゆったりと活けられた季節の花々、真っ白なテーブルクロス。

ちょっとだけお洒落して気軽に最高のお料理を楽しむひととき。

モリエールランチと書いて「幸福」と読む。

ミシュランの三つ星を獲得し続けるフレンチの名店ですが、

モリエールのサービスはフレンドリーで和やかでさりげなくて、

お客さんを緊張させることなど一切ありません。

パリの三つ星レストラン「ル・サンク」を訪ねた時もそうでした。

フランス映画に出てきそうなベテランの給仕長さんは

小粋なユーモアを交えながら温かなおもてなしをしてくれましたっけ。

本物は、気取らない。

前回は春から初夏のメニューを楽しみましたが、

季節は初秋9月初めのモリエールではどんな感動に出会えるのかしら。

まずは軽くシャンパンで乾杯♪

緑を眺めながらいただくお昼間のシャンパン、至福の味がする。

さあ、スターターはまさに出来秋の瞬間を切り取った一皿。

初秋のトーキビ畑からこんにちは。

小さなデミタスカップで供されたのは冷たい玉蜀黍のポタージュ。

と同時に皮付きひげ付きの茹でたてトーキビが登場。

「どうぞ、おひとつお取りください。熱々ですからお気をつけて♪」

白いナプキンにくるまれたほかほか湯気をたてた皮付きトーキビが

ちゃんと夫と母と私の3人分、小さな3切れにカットされ並んでいます。

うわぁ、楽しい、ホントにトーキビ畑で収穫しているみたい。

ホントに熱々の茹でたてトーキビをつまんで

デミタスカップのソーサーの上にぽんと置きます。

「熱々のトーキビと冷たいスープ、交互にお楽しみ下さい」。

な~るほど、冷たいアイスに熱いエスプレッソのアッフォガード的な、

熱いお汁で冷たい蕎麦を楽しむ冷熱蕎麦的な、温度差を味わう一品なのね。

お食事の前奏から楽しい趣向がこらされていて嬉しくなります。

まずは美しいトーキビイエローのポタージュを一口。

うんまぁぁぁぁぁ~い♪

トーキビの甘さとほのかなクリームが濃厚に響きあう。

100回生まれ変わってもこんなトーキビスープは作れない。

そしてぷちぷち指でももいだ熱々の茹でたてトーキビをつまむ。

うわぁ・・・トーキビがトーキビを絶妙アシスト。

食感と温度の違う極上食材が味覚の未体験ゾーンへ誘ってくれる。

魔法・・・だ。

「北海道の食材の美味しい一瞬を逃さずに出来たてをお届けすること」。

冷たいスープと茹でたてトーキビ、同一素材の見事な協奏曲は

モリエールのお料理のコンセプトをダイレクトに表すスターター。

素敵なレストランの空間にいながら、

雄大な畑で朝露きらめくトーキビを収穫しているような、

そんな豊かな気持ちになってきました。

北海道のおいしい一瞬をとどめる一皿。

9月の一瞬一皿。

さあ、次はどんなおいしい驚きが待っているのかしら。

初秋のモリエールランチは、

まだ始まったばかり。

明日へと続くぅ~♪

(写真は)

北海道の朝のトーキビ畑。

おいしい一瞬をとらえた一皿。

コーンスープの世界遺産だ。