骨は語る
遥かな外海へ。
大きな魚を求め、
勇猛果敢に船をこぐ。
立派な骨が語る
縄文ライザップ。
おおお~、何と、逞しい!
朝刊に載っていた一枚の写真に思わず釘付け。
人間の骨が2本並んで写っているのですが、
右の骨に比べて左側のそれの逞しいこと。
記事の見出しは「『骨太』縄文人」。
愛知県の渥美半島に「骨太」の縄文人集団がいたことが
国立科学館などの研究チームの分析で分かったのだそうです。
写真左はその渥美半島にある縄文晩期の「保美貝塚」から出土した
縄文人男性の上腕骨と、右が平均的な江戸時代の男性の上腕骨。
その太さの違いといったら半端ありません、
縄文男子の骨の太さは江戸男子のゆうに2倍はあろうかという逞しさ。
まさに「骨太」。
がっしり逞しい体型だったと言われる縄文人の中でも
特に渥美半島地域の集団は飛びぬけてマッチョだったらしい。
研究チームは全国の遺跡から出土した縄文人の上腕骨を比較したところ、
海岸付近の遺跡の集団は内陸平野部で暮らした集団よりも
上腕骨が太い傾向がみられ、さらに保美貝塚の男性上腕骨は
調査した全員が全国平均を上回る極端な太さだったそうです。
なぜ「保美貝塚」集団の男性がマッチョだったのか。
それは彼らが船こぐ人々だったかららしい。
貝塚からは外海にいる大きなマダイやアシカの骨が見つかっていて、
この集団が近隣の集団よりも積極的に
遠州灘まで漁に出ていたことがわかっています。
さらに近畿地方の山で採れるサヌカイトという石が
紀伊半島から海路で大量に搬入されていたそうで、
こうした船をこぐ生活が逞しい上腕骨の秘密、とみられています。
はるかな外海へ漕ぎ出し、大きな魚を獲り、
遠い山から貴重な石を切り出しわっせわっせと運んでくる。
そんなエネルギッシュでパワフルなライフスタイルが
結果にコミット、したわけだ。
動力もない縄文時代の船で
自らの肉体だけを頼りにこぎ続け大海を渡る。
いやはや現代人には太刀打ちできないフィジカルの強さだ。
東京オリンピックのカヌー競技日本代表に
保美貝塚チームが出場したら金メダル獲れる、かもしれない。
縄文晩期の近隣女子たちにもモテモテだったろうな~。
がっしり逞しい縄文男子の骨と
すっきり細身な江戸男子の骨。
欲しいものは肉体を駆使して手に入れるしかなかった時代と、
船をガシガシこがなくてもお金さえあれば、
美味い魚や美しい諸国の産物が手に入った流通経済の時代。
対照的な骨が語る社会の変遷。
この先のAI時代には
ボクたちの骨はどうなるのだろう。
未来の人々が平成人の骨から
いったい何を読み取るのだろう。
骨は何を語るのだろう。
平成最後の晩夏に考える。
(写真は)
北海道産のシシリアンルージュ。
「レンべジ」第2弾は
鶏むね肉のトマトソース。
良質タンパク質で骨にも栄養を、ね。

