予測できない危険

悠々と

穏やかに流れる

見慣れた故郷の川が

予測できない危険をもたらす。

我が街のハザードを知る。

西日本を襲った豪雨。

平成で最悪の被害者数となり、

安否不明者の捜索が続いています。

雨がやんでも止まらない流水、道路や橋は崩壊、

どこが川で道路で住宅街なのかわからない映像に

言葉を失うばかりです。

もし豊平川が氾濫したら。

道内放送局の夕方ニュース番組の報道を見て、

あらためて札幌市のハザードマップを見直してみました。

平成29年3月7日、国土交通省北海道開発局により公表された

新たな浸水想定に基づいた洪水ハザードマップは

スマホでもPCでも閲覧できるようになっています。

札幌市洪水ハザードマップ(中央区・豊平区)の

「洪水避難地域」を示す地図は

市内を流れる豊平川が氾濫した場合に想定される

浸水の深さによって5色に塗り分けられていました。

0.5m未満の「黄色」から「緑」「薄青」「濃青」5m以上の「紫」。

中央区円山地区は・・・おおお・・・ギリギリ黄色にかかっている。

豊平川からはかなり距離があるような気がしていましたが、

これが油断、というものでしょうね。

雨の力、水の力は人間の想定を軽々と超えることは

今回の西日本豪雨がはからずも証明しています。

しかも洪水ハザードマップの作成条件を詳しく読んでみて

ますます想定外の気象変化の恐ろしさが身に沁みました。

大雨の規模は洪水防御に関する計画の基本となる降雨を予想していて、

おおむね150年に1回程度起こる大雨、

豊平川流域では3日間の総雨量が310mmを想定しているとか。

3日間で310mm・・・今回の西日本各地を襲った豪雨は・・・?

いずれも各地域の気象台の観測史上最大の雨量を記録、

24時間雨量が300mmを超えたところもありました。

つまり豊平川のハザードマップの想定の3倍を超える、

破壊的な豪雨が現実に降ったということです。

ウチは大丈夫。

あの川は普段穏やかだから大丈夫。

そんな思い込みがいかに危険かということを

我が街のハザードマップを改めて見て実感。

川が雨を抱えきれなくなった時の洪水のエネルギーは

人間の予想をはるかに超えることを

平時から知っておくべきだと痛感しました。

ハザード「hazard」の語源は

アラビア語のサイコロ「al-hazar」だとか。

パレスチナにあったハサートという城を巡る戦いのさなかに

兵士たちが退屈しのぎに編み出したゲームが由来で

ルールがその場その場で勝手に作られていたため、

勝敗の予想がつきにくかったことから、

「危険なもの」というニュアンスを表す言葉になったようです。

現在ではハザードとは

危険、特に予測できない危険を表す言葉として使われます。

洪水ハザードマップはあらかじめ予測される危険を表示していますが、

同時にその作成条件を超えた豪雨がありうることも

頭のどこかで想定していなくてはならない、わけですね。

予測できない危険を予測する。

ハザードマップをじっと見つめる。

7月の朝。

(写真は)

変わり大福で

ほっと一息。

手前のモカ大福、

めちゃ美味し。