すべてでわずか
ワールドカップの
・・・・・・・・
・・・・・・・・
怖さでしょうか。
何が足りなかったのか。
軽い体とクレバーな頭脳とチームの一体感で
走った、攻めた、守った。
ベスト8がはっきり見えた。
勝利の女神が至近距離で微笑んでいた。
しかし・・・これが・・・ワールドカップか。
90分間の死闘が終わった。8強進出ならず。
W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦、
日本はベルギーに2-3で世紀の惜敗。
前半はゲームプラン通り0‐0で折り返した後半早々、
原口、乾のゴールで2点先制しながら追いつかれ、
後半アディショナルタイムにロングカウンターを許し大逆転負け。
悔しい、悔しい、悔しい。
試合終了後のインタビューで
「ホイッスルが鳴った瞬間、何を見ていたのか」と問われた西野監督、
「ワールドカップの・・・・・・・・・・・・」と5秒ほど沈黙した後、
絞りだすように言った。
「怖いところでしょうか・・・・」。
そして己に問いかけるようにこう続けた。
「追いつめましたけど、何が、足りないんでしょうか」。
そうだ。放心している場合じゃない。
思い出しても悔し過ぎる試合終了のホイッスルが鳴ったあの瞬間から
4年後、カタールへの道が始まったんだ。
今できる120%のプレーをして2点先行しながらも勝ちきれなかった。
しかし赤い悪魔を本気にさせた、プラン通りのゲーム展開ができた、
ベルギーにあって日本になかったもの、何が足りなかったのか、
世界トップクラスとの間に横たわるものを突き詰めるんだ。
西野監督の言葉にヒントがある。
「すべてだと思うけど、わずかだと思う」。
正直、3位と61位というランキングの数字ほどの差は感じなかった。
でも、息の根を止める3点目を取り切れなかった。
セットプレーのマークが一瞬ずれた。
チャンスの後のリスクコントロールが甘くなった。
しかし本気のベルギーはここぞという時に5人が走りこんでいた。
今日から「わずか」を埋めていくんだ。
この大逆転負けをポジティブに冷静に分析して
新しい日本サッカーの歴史がまた始まるんだ。
イエローカード2枚の差で勝ちあがった日本、
紙一重で飲まされた悔し涙の味を決して忘れない。
「日本は悲しいと思うが本当によくプレーした」
「日本よ、アジアのプライドを見せてくれてありがとう」
「なんていう戦士たちなんだ、日本よ」
試合後、FIFAの公式ツイッターアカウントには
世界各国のサッカーファンから日本の激闘を賞賛するコメントが相次いだ。
「私は日本をリスペクトする。なんて強いチームだったんだ」
「ドウモ、アリガトウ、ジャパン」。
「ロストフの悲劇」。
後半アディショナルタイムに決勝点を奪われた試合を
こう表現する声もあるようですが、
日本サッカーがもっともっと上を目指し、もっともっと強くなるために
悔しがることはあっても、悲しんでるヒマはない。
8分間のボール回しも世紀の大逆転負けも貴重な歴史の1ページ。
「ロストフの教訓」を忘れずに
青の戦士たちは新たなステージに向かうんだ。
悔しくて、素晴らしい試合を、ありがとう。
胸張って帰ってきて、
また新しい歴史を紡いで下さいも・・・。
と言いつつも・・・
はぁぁぁぁぁ・・・
アタシはまだ、何も、手につかないよ(笑)。
(写真は)
青の戦士に敬意をこめて。
世界の美しい戦士の写真を。
ヨシダ・ナギ写真展「HEROS」から
パプアニューギニアのマッドマン。
土で作られた重厚な仮面で相手を威嚇する。
相手を怖がらせるサムライ・ブルーになるんだ。

