いれいの日

戦争はダメだよね。

からだだけじゃなく

心もこわれちゃうよね。

みんなに知ってほしい

いれいの日。

今日6月23日は沖縄の「慰霊の日」。

73年前の沖縄戦は住民を巻き込む激戦となり、

県民の4人に1人が犠牲になりました。

日本軍司令官らが自決し組織的戦闘が終わったとされるこの日は

沖縄は慰霊と祈りに包まれます。

「戦争はダメだよね」。

今朝の朝刊読者欄に11歳の女の子の投稿が掲載されていました。

2年前に本州から沖縄に引っ越してくるまで

「いれいの日」があることも、

沖縄で戦争があったことも知らなかったけれど、

学校の平和学習でさまざまなことを学んだそうです。

通っている小学校では6月にピースウィーク(平和週間)があり、

学校全体で平和について考えるそうで、

「戦争はダメだよね。からだだけじゃなくて、心もこわれちゃうよね」

小学校1年生の弟が言ったという言葉は戦争の本質をついています。

そしてお姉ちゃんは戦争のことや戦争はいけないんだっていうことを

沖縄以外の子どもたちももっとたくさん学べればいいなと綴っていました。

そうだよね。本当にそう思うよ。

観光地やテーマパークなど楽しい修学旅行は否定しないけれど、

未来を担う若い世代にはぜひ機会があれば

広島、長崎、そして沖縄を旅してほしいなって思います。

自分の足で歩き、目で見て、話を聞いて、街の空気を感じて

「戦争」は教科書の中に書かれている活字ではなく、

この場所で本当に起きた事実だということが実感できるような気がします。

これからの夏休み、

家族や友人で沖縄リゾートに出かける方も多いと思いますが、

旅の日程の半日だけでも時間をとってもらえれば、

那覇からレンタカーで30分たらずで

糸満市摩文仁の丘にある平和祈念公園に行けます。

沖縄戦で犠牲になったすべての人の名前が刻まれた平和の礎や

貴重な証言や遺品が収蔵されてる平和祈念資料館を訪ねてみれば

夏休みの子供たちも「いれいの日」の意味を体感できるのでないでしょうか。

「そんな沖縄でも戦争の風化は待ったなしだ」。

慰霊の日の朝刊土曜版の企画記事が指摘していました。

沖縄県内に残るガマや壕などのいわゆる戦争遺跡は千以上ですが、

文化財に指定されているのは十数件。

73年前、亜熱帯の美しい島で起きた事実を

半永久的に伝える沈黙の語り部ですが、

そんな戦争遺跡は開発の邪魔だと考える人もいるそうです。

6月23日は慰霊の日。

平和祈念公園では沖縄戦戦没者追悼式が行われます。

NHKの中継を見ながら、摩文仁の丘の方向へ向かって

そっと手を合わせましょう。

からだも心もこわれちゃう戦争がもう二度と起きないように、

静かに祈り、考えたい夏の土曜日、です。

(写真は)

今年の春に訪れた

糸満市の平和記念公園。

平和の礎に寄り添う木々も

夏の盛りを迎えていることでしょう。