人をものす
ダメダメだから
完璧じゃないから
不完全だから
心が伝わる最短詩。
人をものす。
毎年おなじみの「サラリーマン川柳」。
第一生命保険が昨日、第21回の上位作品を発表しました。
昨年秋に応募があった4万7559作品から100作品を選出後、
一般投票で順位をきめたもの。
むふふ、今年も傑作ぞろい(笑)。
まずはベスト10の作品から
9位「減る記憶 それでも増える パスワード」
7位「父からは ライン見たかと 電話来る」
4位「電子化に ついて行けずに 神対応」。
サラリーマン川柳の伝統(笑)「自虐」マインドは健在、
特に今年の傾向に顕著なのはIT&AI社会へジタバタする姿。
あはは、他人事とは思えません。
遠くの息子にLINEしても既読スルーどころか未読スルー(笑)
まあ、忙しい毎日を送っているからと納得はしておりますが、
確かに「あのLINEしたんですけど・・・」と電話したくなる。
ていうか、遥か昔、メールを初めて設定した時の事、
ちゃんと送信されたかどうか心配で、
送った友だちに電話して確認したものね~。
新しい通信技術、見えないと不安なお年頃。
こんなことだとAIに全部お仕事奪われるちゃう?
どこかの局にAIアナウンサーも出現したしねぇ。
でもね、先日の新聞記事によると、語彙などデータ量では
はるかに人間をしのぐAIロボット相手に会話しても
心に伝わらない、という専門家が話していました。
何故か?ロボットは「間違えないから」。
人間は言い淀んだり、とちったり、噛んだりするもの。
その「不完全」な言葉のやり取りこそが心に響くのだとか。
サラリーマン川柳に思わずくすり、共感を覚えるのはこれだ。
どこか完全じゃなく、ダメダメな人間臭さに惹かれるのですね。
ラインが心配で電話したり、紙対応だったり(笑)。
明るい自虐スピリット、最高。
そもそも俳句と川柳の違いもここ。
俳句には季語がマストで主に自然を詠むことが中心ですが、
川柳は人事を切り取ることが中心で
詠嘆、つまり「詠む」のではなく「吐く」「ものす」もの。
人をものす川柳。
計算通りにいかなくて
不完全で、わかっちゃいるけどダメダメで。
愛すべき等身大の我々人間をぼそりとものす。
ちなみに第1位の作品は
「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」。
整合性なし、矛盾だらけが愛おしい。
さて野宮賞を差し上げたい作品。
25位「ヨガマット いつしか昼寝の 敷き布団」。
アタシのヨガマットは・・・
パソコン横で置物になってます。
不完全、バンザイ(笑)。
(写真は)
諸国の銘菓アラカルト。
甘いおやつの誘惑も
断ち切れない(笑)
やっぱ不完全・・・。

