楽しいごはん

スポーツも、

ごはんも

楽しいもの。

おいしく食べて、

輝いて。

「食べろ圧力」。

朝刊に載っていた「スポーツと食の苦しみ」という特集記事。

厳しい食事制限や過食を強いられたりといった

アスリートの食の苦しみに焦点を当てた内容でした。

体重が軽い方が記録が伸びる、パフォーマンスがあがる。

反対に体重を重くしないとパワーが出ない、などなど、

無理な減量や体重増加を強いられた結果、

本来楽しいはずの食事が苦痛になってしまうのです。

少年野球時代、指導者からの「食べろ食べろ」の圧力で、

無理にご飯を詰め込み、試合中に吐き気をこらえたりした経験から

食事が恐怖になってしまったという大学生の話。

新体操の元オリンピック選手、山崎浩子さんは五輪前、目標体重に向けて

2週間で3キロ減を命じられ、ほぼ絶食で体重を落としたものの、

体調を崩し、爪は変色した経験から、

しっかり食べて、しっかり動くことの重要性を痛感したと言います。

「食べろ」圧力、「食べるな」圧力。

どちらも選手にとっては過酷な体験です。

ましてや食べ盛り、育ち盛りの子供たちにとっては

食べること、食べないことを強いられることで、

楽しいはずの食事がトラウマになりかねません。

「『食べろ』圧力は『給食完食圧力』を連想させます」。

こうしたスポーツと食の苦しみに関して

ある読者からはこんな声が寄せられていました。

「給食完食圧力」。

あ~、あるある、あるよねぇ~、というか、あったよねぇ~。

昭和の教室の風景が蘇った。

給食は、時間内に、残さず、食べましょう!

当時の小学校の教室には給食に関するこの不文律が絶対の掟だった。

だから、牛乳が苦手な子は鼻をつまんで飲むしかなかったし、

食べるのが遅い子や苦手な物が食べられない子は

給食時間に食べられなくて、涙目になっていたものだった。

アタシも給食のチーズが苦手で牛乳で流し込んでいたっけ。

そんな「給食完食圧力」を実感するのは席替えの時だった。

ランドセルを持って新しい席に着き、

机の中に教科書をしまおうとすると、

奥の奥の方に・・・謎の紙包みを発見することがあった。

頑なに丸められたプリント用紙を開けると・・・

カラッカラに干からびたコッペパンや、

化石のようになった肉片などが発掘されたものだ。

どうしても、どうしても、

給食時間内に食べられなくて隠匿された食べ物の悲しい末路。

アタシはチーズくらいだけからなんとかなったけれど、

お肉が食べられない子、コッペパンが大き過ぎる子にとっては

楽しい給食の時間は、なかば拷問に等しかったかもしれない。

誰にも見られないように、こっそりシチューの肉片を紙に丸め込む。

小さな胸は罪悪感でいっぱいだったろうなぁ。

今は食物アレルギーへの理解や食育が普及し、

給食の現場も楽しく食べる方向へシフトされていますが、

スポーツと食の苦しみを特集した記事を読んで、

昭和の給食の切ない「化石」を思い出してしまいました。

スポーツも食事も楽しくね。

折しも平昌オリンピック開催中。

「ごはん、めっちゃ、美味しいです!」

選手村に入った日本選手がメディアのマイクに向かって

開口一番、笑顔で語っていた場面が印象的でした。

厳寒、強風が心配されるオリンピックですが、

楽しいごはんさえあれば、大丈夫。

しっかり食べて、

しっかり動いて、

これまでの努力が輝きますように。

頑張れ、ニッポン。

(写真は)

沖縄・東村の

パインアップルマフィン。

楽しい朝ごはん。

しっかり食べて、

しっかり動きましょ。