春を待つ雪割餅

う・・・わぁ・・・。

お口のなかに

春が来た。

真白き雪を割って

萌え出ずる季節到来。

「熱冬 終演」。

北海道新聞の朝刊トップの見出しです。

平昌オリンピックが昨日17日間の熱戦に幕を下ろしました。

日本選手団は金4、銀5、銅4と史上最多13個のメダルを獲得、

五輪のバトンは4年後の北京へとリレーされましたが、

熱冬終演を称える感動の拍手はまだまだ続きそうです。

爽やかな余韻にまだまだ浸りたい気分。

そんな冬のオリンピック最終日のおやつが

まさに「熱冬 終演」、春を予感させてくれました。

頂き物の仙台名物「ずんだ餅」であります。

え?雪の季節に、あのずんだ餅?

鮮やかな緑色の箱には「ずんだ茶寮」と書かれています。

仙台銘菓「萩の月」で有名なお菓子屋さんが立ち上げた

ずんだ専門ブランドなのでありました。

宮城県仙台違法で昔から愛されてきたずんだ餅。

緑色の包装紙を開けると発泡スチロール容器に大事に包まれた

鮮やかな若草色のお餅のパックがあらわれました。

季節が一気に進んだみたい。

なるほど、冷凍状態で夏の旬を閉じ込めているわけね。

伊勢の赤福と同じような幅広の木へらが添えられています。

なるほど、これで緑のお餅をすくいとるわけね。

緑のお餅を沖縄やちむんのお皿にとりわけ、

さっそく、いただきます♪

うわぁ・・・口から鼻腔へ夏が駆け抜けていった。

なんとも芳しい枝豆の香りにまずノックアウトされます。

絶妙な粒々加減を残した程よい甘さの枝豆餡が

歯切れのよいコシと粘りのバランスがこれまた絶妙なお餅に絡んで、

もう、最高に、美味しい。

「ずんだ茶寮」のずんだ餅に使われている枝豆は

黄色く熟する前の若い大豆で、

夏のわずか3~4日のうちにしか収穫できないそうです。

その枝豆を採れたてのうちに茹でてつぶし、砂糖を混ぜた餡を

よりすぐりのもち米「みやこがね」でつきあげたお餅にからめ、

作りたての味わいをそのまま急速冷凍したもの。

みちのくの夏が瞬間冷凍、されているわけね。

それにしても目を奪うのはこの鮮やかな緑。

いったい、なんと表現したらよいのでしょう。

こんなときは「日本の色辞典」を開くに限ります。

萌黄色、若竹色、鶸色、鶸萌黄、若菜色、若菜色、若草色。

古来から愛されてきたさまざまな緑系の色がありますが、

どれも近いようで、ちょっと違うようで、近いようで(笑)。

この美味しい緑はいっそ「ずんだ色」と名付けましょうか。

いいねぇ、ずんだ色。ズンダ・グリーン。

この春夏のトレンドカラーにしたくなりますな。

真っ白な発泡スチロールから現れた緑のお餅は

まるで雪の下から萌え出る春を見つけたようだった。

ずんだ色した「雪割餅」で春を待つ。

熱冬、終演、です。

(写真は)

生命力あふれる緑よ。

食べて見て美味しい「ずんだ餅」。

真っ白な雪の下で見つけた春のような。

勝手に別名「雪割餅」。