あきらめない力

羽生が勝って、

羽生が敗れた。

朝刊一面の見出しに

一瞬頭も混乱(笑)。

新しい時代がやってくる。

いや本当。

昨日は歴史的な土曜日でありました。

平昌オリンピックフィギュアスケート男子、

羽生結弦選手が金メダルを獲得、66年ぶりの五輪連覇を達成、

その同じ日に将棋の中学生棋士藤井聡太五段が朝日杯で

羽生善治竜王、広瀬章人八段を相次いで破り、優勝、

史上最年少で六段に昇格しました。

そうなのよねぇ。

羽生が勝って、羽生が敗れた、歴史的大ニュース、なのでした。

スケート界も将棋界も新しい時代の幕開けを感じさせました。

将棋の世界では30年間トップに君臨してきた王者も舌を巻く、

次世代の若きスーパースターが躍進し、

フィギュアスケート界の孤高の王者は

さらに未知の次元で歩み出したのですから。

いや、それにしても、またしても言葉が追い付かない。

羽生結弦選手、絶体絶命の怪我を乗り越えての再びの金メダル。

フリーの演技構成は当日朝起きて、自分で決めたと語っています。

足首に負担のかかる難度の高いジャンプ(ルッツ・ループ)は跳ばず、

鍛え上げてきたトゥーループとサルコーを選択、

結果、二つとも出来栄え点で満点を引き出す完璧なジャンプを飛び、

世界で一番輝く金メダルへとつながりました。

「幸いにも怪我をして」。

平昌入りした羽生選手がインタビューでそう語っていた意味が

よ~くわかりました。

限界への挑戦をやめず、あえて難しいジャンプにトライし続け、

そのジャンプの着地に失敗、大怪我を負ってしまったわけですが、

困難に挑戦し続けてきたからこそ、

それまでに習得したジャンプが易しく感じられるほどに体が完璧に覚えこみ、

大舞台の本番で見事に花開いたのですから。

震災、衝突、捻挫、インフルエンザ、靱帯損傷・・・。

決して順風満帆ではなかった競技人生ですが、

一日として無駄な時間はなかったと言います。

困難に挑戦することで初めて見える景色があるんだね。

怪我さえも「幸い」ととらえようとするメンタル。

強靭な精神力の源はあきらめない心。

銀メダルに輝いた宇野昌磨選手のメンタルにも学びました。

完璧な演技をすれば1位もあり得ると臨んだフリー、

勝負のカギとなる冒頭の4回転ループで転倒。

フツーなら激しく凹んで引きずるところですが、彼は違った。

転んだことで「笑えてきて」、あとは「頑張ろうって思いました」。

どんな失敗をしてもそれ以降のベストを尽くすこと。

リカバリ―力が金メダル。

ミスをした後が一番大事。

これはアナウンサーも同じです。

生放送やステージで噛んだり、とちったりしてもそこで凹むわけにいかない。

しょげているヒマがあったら、瞬時にリカバリーをすべき。

適切に言い直す、スルー出来る程度なら流れを変えずに次へ進むなどなど、

状況に最も適した対応に100%集中する必要があります。

時間は、待ってくれない。

「ミスしても止まらない下さいね」。

話し方講座などのレッスンでも参加者の皆さんに必ずお伝えしています。

原稿読みの練習でもちょっと噛んでしまうと、

つい「すみません」と謝ったり、照れ笑いしたり、

読むをやめてしまったりしがちですが、

聞いている方からすると謝られても、照れ笑いされても困るわけで(笑)、

何より大切なことは原稿の中身をきちんと伝えきること。

本番モードで練習することが大切なのです。

宇野昌磨選手も一つミスをしても曲を止めずに滑り切る練習を

それは徹底的に重ねてきたそうです。

だって、人間は、ミスをする生き物。

いちいち凹んでいたら、立ち止まっていたら、前へ進めない。

はるか高い次元で努力を続ける選手たちから学ぶことは数ありますが、

ミスとの付き合い方は大いに参考にしたいと思いました。

ミスするから、

努力する。

あきらめない。

前へと進むんだ。

私たちも。

(写真は)

冬のオリンピック観戦。

週末ご飯のメインも冬のお魚。

ウチの定番「鱈のジュッ!」。

胡麻油と白髪ねぎと黒胡椒が決めて。

香港の超高級海鮮蒸し料理の味がする。

(食べたことないけど・笑)。