殿様ネギの金色スープ煮
骨までぇ、
骨まで愛してぇ、
美味しいのよぉ~♪
今宵の糧に感謝して
殿様スープ煮を味わう。
本日の札幌は予想最高気温が9度。
ちょっと寒さも緩むクリスマスの朝を迎えましたが、
サンタさんは無事プレゼントの宅配を終えて家路についたでしょうか。
今年も世界を股にかけて、お疲れさまでした。
キタサンブラック並みに頑張ったトナカイさんにもよろしく。
どうぞ、サンタさんもゆっくり体を休めて下さいね。
さて、メインの特製スペアリブBBQソースとともに
わが家のクリスマス料理に活躍してくれたのが、
群馬は上州名物「下仁田ネギ」であります。
今年も学生時代の友人が送ってくれたのですが、
まあまま、その立派なこと、太いこと。
白い茎の部分は直径5~6cmはあろうかという一本ネギ。
さすが別名「殿様ネギ」ですね~。
さっそくいつものスープ煮に仕立てましょう。
おっと、待てよ・・・固形ブイヨン切らしていたっけ。
いやいや、慌ててスーパーに走る必要はありません。
立派な自家製スープが冷蔵庫でスタンバイしているではありませんか。
そうです、仕込んでおいたスペアリブの茹で汁です。
立派な豚の骨付きあばら肉を酒と薄切り生姜で茹で、
丁寧にあくを取った黄金色の極上スープ。
さっそく冷蔵庫から保存容器に入れたスープを出してみると、
バイカル湖に張った氷のように(見たことないけど・笑)
真っ白な脂が表面に固まっていました。壮観。
混じり気なしの純粋な骨付きあばら肉からとれたスープの証。
しかし繊細なネギの風味を生かすには余分な脂は遠慮願いましょう。
丁寧に純度100%のラードを取り除き、澄んだ金色のスープだけを
ル・クルーゼのオーバル鍋へ。
いざ、超極太サイズの下仁田ネギの出番。
表面の泥付きの皮をはがすと絹のような美白なお肌があらわれる。
綿棒より太い殿様ネギを大胆にぶつ切りにして、さらに二つ割に。
美しい形を崩さないようにそ~っと鍋のスープの中に沈め、
ローリエ、細かく刻んだ生ハム少々、塩、胡椒をして、
静かに静かに、ことこと、ことこと、ゆっくりと煮込んでいきます。
慌てず、騒がず(笑)、心穏やかに待ちましょう。
「運送代はいくらかかっても良いから江戸へ送れ」と
大名、旗本から手紙が届いたという逸話も残る下仁田ネギ。
江戸時代から珍重されていたことから「殿様ネギ」とも呼ばれます。
他のネギに比べてネギ特有のたんぱく質ミューシンと、
香りと辛み成分である硫化アリルが3倍含まれているため、
生では刺すような辛みがありますが、加熱すると短時間で柔らかくなり、
下仁田特有のとろけるような舌触りと甘みが出てくるのです。
一度味わうと、江戸大名も虜にしちゃうわけ。
色白な殿様ネギが金色の極上スープでとろとろに。
さあ、仕上げに黒粒胡椒をガリリと挽いて、いただきましょう。
おおお・・・なんと滋味深い‥・豊かな香りでしょう。
熱々の湯気からして、既に、美味しい(笑)。
薄い金色の下仁田ネギのスープ煮をそっと口へ運ぶ。
とろりとろとろ、まさにとろけるような舌触り。
そして・・・甘い・・・美味い・・・参った。
殿様ネギのポテンシャルを120%引き出すスープ。
さすが骨から出た極上スープの力ははんぱない。
骨まで、骨まで愛して、美味しいのよぉ~♪
昭和歌謡の替え歌が頭の中でリフレインする(笑)。
素材の素晴らしさに圧倒的に感動するとともに
大切な食材を骨まで使い切った自分を自分でちょっと褒める(笑)。
煮ても焼いて美味しい下仁田ネギは
すき焼きやお吸い物やピザ風やシンプルな焼ネギや
色々な楽しみ方があるようですが、
わが家の冬のご馳走はことことスープ煮。
素材の旨みを最後の一滴まで飲み干せる。
大地の恵みにただただ感謝のクリスマス、でした。
(写真は)
殿様ネギの金色スープ煮。
ネギが主役の一品料理。
素材の力にただただ感謝。
最後の一滴まで美味しい。



