東西南北ヘイワ

北も南も東も西も

世界がまるごと

幸せでありますように。

ずっとずっと

ヘイワを願う。

えっ?「北」?

2017年を表す漢字は「北」、とのニュースを聞いて、

一瞬、きょとん?となりました。

「北」って、まさかの北朝鮮?ミサイル発射?Jアラート?

街角インタビューでも「へっ?そこ来る?」という声も聞かれてましたが、

日本漢字能力検定協会によると選ばれた理由は「北朝鮮による脅威」のほかに

北海道日本ハムの大谷翔平選手のメジャー入り、清宮幸太郎選手の入団、

北海道産じゃがいもが天候不順でポテトチップスが一時販売中止などなど、

「北海道」関連のニュースが多かったとのこと。

ふ~む、なるほど。

不安だけじゃなく期待を込めての「北」ということなのね。

北海道道民としてはちょっと嬉しい今年の漢字、とも言えますが、

正直、個人的には、ピンとこないというか、何というか。

なんでも応募総数15万3594票のうち、最多の7104票だったそうですが、

う~む、総数に比べると圧倒的得票というわけでもなさそう。

多分、今年の漢字、色々、意見が割れたのかもしれませんね。

てなわけで、野宮的今年の漢字を考えてみたのですが、

やはり、これしかありません。「平」。

ノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏のスピーチには

「ヘイワ」という日本語が何度も登場、感動しました。

同じ日、ノーベル平和賞授賞式ではサーロー節子さんが

「ヒバクシャ」という日本語を交え「核兵器は絶対悪」と世界に訴えました。

東西南北、世界中が「平和」であるための努力を惜しまない。

「平」を強く意識した1年だったとも思うのです。

さらに天皇陛下の退位の時期も決まり、

元号「平成」の終わりが明らかになった年でもあります。

これまで平和への祈りの旅を続けてこられたことなどを想うと

色々な意味で改めて「平和」の「平」が一番印象的な漢字に思えてきます。

2017年だけではなく、ず~っとず~っと東西南北、平らかでありますように。

「平」という漢字の成り立ちは

「水の表面に浮く水草」の象形から生まれたそうです。

モネの「水連」の絵を見ていると心が穏やかになるのも納得。

静かな池の水のように青い地球も平和で幸福でいたいもの。

「北」という今年の漢字は、墨で書き上げた清水寺の森貫主によると

「2人が背を向けている姿」を表しているそうでちょっと心配になりますが、

たとえ背中合わせでも、人間、お互いの体温は感じあえるはず。

カズオイシグロ氏が受賞スピーチで述べたように、

分断の世界を乗り越える人類共通の力を信じたいと思います。

背中合わせの他者の思いを、体温を感じとり、

お互い向き合う「仁」の字のような世界が実現しますように。

今年の漢字に東西南北ヘイワを願う、冬の朝、でした。

(写真は)

「北」のお魚は美味しい。

北海道産のタコを使った定番タパス。

タコのガリシア風。

今金産男爵がまた絶品。

北海道のじゃがいもは最高。