うつくしき冬至
一陽来復。
陰が極まり、
陽が返ってくる。
うつくしき景色を眺めて
春を待つ。
明日は冬至。
1年で一番昼間の時間が短い日ですが、
今朝の道新の卓上四季に面白いことが載っていました。
師走も半ばを過ぎてくると日暮れの時刻が少しずつ遅くなり、
冬至イブにあたる今日21日の札幌の日没は午後4時3分。
4時ちょうどだった15日に比べると3分も遅くなっているのだとか。
へぇ~、意外。
冬本番の寒さが続くなか、
日暮れは着々と春に向けて遅くなっているのですね~。
日没時刻が遅くなる以上に日の出の時刻が遅くなっているので、
明日22日が一番昼の時間が短くなるわけで、
冬至以降もしばらくは日の出、日の入りとも後ろにずれ込み、
年明けの9日頃から日の出の時刻が早まってくるのだそうです。
なるほど、文字通りの新春が始まるわけですね。
実家の母が手作りの冬至かぼちゃを届けてくれたので、
一日早く、冬至イブのお茶時間に味わうつもりです。
毎年、色合いがきれいに楽しめるように
小豆とかぼちゃを別々に炊いてくれるのが嬉しい。
かぼちゃの鮮やかな黄色は冬至に咲く美味しい花。
小豆色とのコントラストは美しい日本の配色。
「仏壇の菓子うつくしき冬至哉」
明治33年の冬至に子規が詠んだ一句です。
この年の11月には病の静養に専念するため、子規庵での句会を中止。
俳句仲間や文学仲間が賑やかに集っていた頃とは打って変わり、
静かな子規庵で迎えた冬至の日に読んだ句。
うつくしき菓子とは、どんなお菓子だったのでしょうか。
柚子饅頭か、柚子もちか、柚子羊羹か。
同じ年の冬にはこんな句もありました。
「仏壇も火燵もあるや四畳半」。
病のために徐々に体力が落ち、活動範囲も狭まってくるけれど、
仏壇も火燵も一緒にある我が四畳半もそう悪くないと淡々と詠んだ一句。
目に見える風景は小さな庭と目の前の仏壇。
そこに供えられた菓子の佇まいにも美しさを感じる子規。
どんなささやかなものにも美を見出す感性さえあれば、
四畳半は宇宙より広くなるのだ。
冬至かぼちゃのうつくしさ。
野菜売り場に輝く柚子。
冬の底でみつける元気カラーに
明日への勇気をもらう冬至。
うつくしき冬至。
(写真は)
小豆色とかぼちゃの黄色。
心がほっと温まる絶妙な配色。
かぼちゃに柚子。
冬は、黄色が、美味しいね。



