素の朝

朝露を宿した島野菜。

おひさまの卵みたいなマンゴー。

緑濃いゴーヤーに大きな冬瓜。

オレンジのモーイー、島人参。

沖縄の元気が入荷する朝。

夏の沖縄旅2017、いよいよ最終日リポート。

午後の飛行機で那覇空港を沖縄を飛び立つぎりぎりまで

旅人は沖縄を楽しみ尽くします。

別れの朝、美しい日の出をじっくり眺め、

定宿ホテルで最後の朝食、島野菜に焼きたてオムレツ、

シークヮーサーとパインのスムージーなどなど

しっかり食べて、いざ、朝の買い出しに出発。

旅の醍醐味は朝にある。

日中と打って変わって静かな国際通りから市場本通りへ入り奥へ奥へ。

開店準備をはじめる公設市場の脇を通り抜けてさらに進むと

地元色100%の昔ながらの太平通り商店街だ。

惣菜やお弁当を並べるパーラー、かまぼこ屋さんが店開き、

マッサージ店の前では開店を待つおばぁたちがちんまり行列を作り

半分開けたシャッターの前で商店主たちが朝の世間話の真っ最中。

観光客の姿はゼロ(笑)、素顔の沖縄に出会える場所だ。

沖縄旅の最終日の朝はここで買い出しするのがお約束。

めざすは太平通りの端っこ、朝から一際賑やかなお店。

「奥間果物菓子商店」という名の八百屋さん(笑)。

沖縄県産の質の良い野菜が安く手に入ることから

地元客はもちろん飲食店などプロからも絶大な信頼を得ています。

路上にまであふれんばかりに島野菜や果物が並ぶ風景は

沖縄の元気そのものを体現している。

南国の太陽のめぐみをたっぷり受けた島野菜たち。

エンサイ、ハンダマ―、フーチバー、

生命力あふれる緑濃い葉っぱに朝露がきらきら輝いている。

眺めているだけで体が元気なるわぁ~と

店先でほけ~っと見惚れる旅人の脇を

「はい、ちょっとごめんね~!甘いよ~、マンゴー!」と

宮古島産のマンゴーの箱を抱えたお店のお兄さんが

すい~っとすり抜けながら、甘い誘惑も忘れない(笑)。

いつ来ても活気にあふれているな~。

さあ、ほけ~っとしているヒマはない。買い出し買い出し。

残念ながら芋類は植物検疫で県外で持ち出すことはできません。

色鮮やかな紅芋に立派なターンム(田芋)、

甘辛く揚げ煮したら美味しいんだけど、あきらめましょう。

さすが沖縄産、ずっしり緑濃いゴーヤーと、

北海道ではまずお目にかかれないナーベラー(へちま)、

そしてカナリアイエローが美しい島人参をゲット。

いわゆる沖縄にんじん

沖縄原産のセリ科の島野菜で「チデークニ」と呼ばれます。

「黄色い大根」という意味。にんじんだけど(笑)。

鮮やかな黄色の細長いチデークニは

にんじんらしい匂いがして薬効もあるとされ、

まさに「ぬちぐすい」な野菜のひとつ。

チャンプルーなどの炒め物のほか、美しいカナリアイエローは

サラダなど料理の彩りとしても大活躍。

つかえる、島野菜。

ああ、特大の冬瓜も翡翠煮にすると美味しいだろうな~、

赤いモーイーもサラダにすると最高だろうな~、

でも、すでに買い物袋は重量オーバー、

自力で持てる限界を超えそうです・・・。

泣く泣く、断念、お会計をすませる。

ああ「フチャギ」に「ムーチー」、

店先に並ぶ沖縄の伝統菓子にも誘惑されてしまう・・・。

ヤバい(笑)。

あれもこれも買いたくなる、あれもこれも欲しい。

旅人にとっては朝の五番街の宝石店よりも魅惑的だ。

ティファニーで朝食を、ならぬ

奥間果物菓子商店で朝食を、ですな(笑)。

ずっしり重い島野菜の袋をさげて、次なる買い出しへ。

八重山のかまぼこが待っている~。

(写真は)

鮮度も品質も抜群。

朝の奥間果物菓子商店の店先。

島野菜の食べ方も親切に教えてくれる。

沖縄の素顔に触れられる八百屋さん。

とっておきの、素の朝。